アンセムのバランス調整

昨日はウクレレの鳴り調整の顛末を書きました。そして次はいよいよ本丸のアコギのピックアップ、アンセムのマイクバランスの調整のことを書いてみます。ちなみに僕のアンセムはこちらです。

マイクのバランス調節をするという意味は、このシステムにはふたつのマイクがあるからです。ひとつは右下の白く長いものでサドル の下にセットするピエゾマイクです。そしてもうひとつはその上のポツポツがある横長のものがサドル の裏側にセットするエアーマイクです。このふたつをミックスして音を作るわけです。

ビルダーのYさんからは「エアーの方はあまり音量を上げない方が良いみたい」と言われていたので、これまでは6〜7割くらいの音量にセッティングしていました。今回は音量によってどれくらい表情が違うのかをじっくり細かくテストしました。結果、なんと一番絞った状態でふたつのマイクバランスを決めるのが良いという結論に達しました(あくまでも僕の場合です)。念のためエアーのボリュームを最低にしてサウンドホールの近くで指を鳴らしてみるとミキサーのメーターが触れていたので、ボリュームを下げ切ってもエアーとして音を拾っていることがわかりました。

さらにサドル の下のピエゾピックアップとエアーマイクのバランスを取ることができるのですが、気に入った音を探していたら、なんとエアー側に振り切ったバランスの音が自分的には良いことがわかりました。もうかなりアコースティックです。しかしこの時にも低音側の音にはピエゾの音がミックスされているというのがこのシステムの特徴です。なかなかデリケートなシステムだなと感心するとともに、これだ!というところまで使いこなすには結構エネルギーが要ることもわかりました。それにしても良いセッティングが見つかりました。

ところでこの写真で三角のミキサー部をみると、手前のところが童話に出てくる三角帽子の可愛い子供が居眠りしているように見えますねえ。