管理音楽

以前カメラマンの友人から「写真を撮る時にはどういう写真を撮りたいかをイメージして撮るようにしたら良いですよ」とアドバイスをもらったことがありました。

その時の僕の素直な反応はムズカシイなあ!でした。というのも先日コール&レスポンスで書いたように自分発信が苦手な性格に関連していまして、どちらかというとレスポンス型人間だと思っているので、写真を撮るにしても撮りたい物が現れたから撮るという受身的な撮影スタイルなわけです。なので撮る前に撮るイメージを具体的に考えるなんてできないと思ったわけです。

しかし最近歌声ペトラの楽曲を日常的に録音するようになり、自分の中に音のイメージが明確にあることに気がつきました。曲にとりかかる時にはざっくりとしたイメージから出発しますが、レコーディングを進めていく内にイメージは次第に具体的になってゆきます。

もう一度写真に戻ってコール&レスポンスがらみで考えると、僕がレスポンス型で写真を撮っているのは、レスポンス的なイメージで撮りたいからかもしれないなと思い始めました。

以前野球の監督を評価して管理野球という言い方がありました。監督が選手の生活にまで踏み込んで管理してゆくというスタイルです。もし僕が管理写真、管理音楽をやりたい人ならば、写真や音楽への取り組み方が違ってきていたと思います。

まあ管理音楽というのは極端な言い方だとしても、クラシックの作曲家や現代でも譜面をきっちり書くアレンジャーにはその面があるといいますか、それがなければできないことだと思います。

それに比べて僕は演奏するメンバーの持ち物がどのように響き合うのかを楽しみにしてライブやレコーディングをします。そんな音楽が好きなんだというわけです。僕は完璧嫌いなのか、はたまた力不足の完璧主義者なのか考えてみる価値はありそうです。

 

 

 

写真, 日記, 音楽

Posted by buchi