カントリーチューニング

01/08/2023

10ホールズハーモニカには特殊なチューニングがあります。今回そのひとつを手に入れました。それはカントリーチューニングが施されているものです。どのようなチューニングなのかというとドレミファのファが真ん中の1音だけファ#に調律されています。

なぜなの?ですが、10ホールズの奏法で使われるセカンドポジションで演奏すると普通のファがシ♭になります。それはセカンドポジションというのが演奏するキーの4度上のキーのハーモニカを使うからです。例えばキーGの曲にキーCのハーモニカを使うというわけです。

それぞれのキーの音階ですが、まずはGは「ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ♯、ソ」となります。これがキーCだと「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」です。両方を比べると違っているのはファの音だけです。

キーGのファ♯の音は最初のソから数えると7つ目の音になります。この7つ目の音の違いによってメージャーセブンスとセブンスという違いが出てきます。普通のシだとメージャーセブンスで半音下がるとセブンスとなって、ロックやブルースには欠かせない音程となります。なのでキーGの曲にキーCを使うわけです。

さらにキーが違うハーモニカですから、当然音によって息の吹き吸いが違ってきます。これも良い効果を生み出します。なのでセカンドポジションを使うことが多いのですが、メロディーにメージャーセブンの音が出てくる曲の場合にはファがファ♯になっていて欲しいわけです。ここでカントリーチューニングというひとつのファだけがファ♯になっているチューニングが現れたわけです。

ファ♯が欲しいだけならばファーストポジションでキーGの曲にキーGのハーモニカを使えば良いのですが、先ほどの息の吹き吸いの関係からくるニュアンスや奏法の違いがあるのでセカンドポジションでさらにファ♯の音を持ったハーモニカとなるわけです。ここまで読んでくださった方は相当ハーモニカに興味を持たれている方だと思います。汗

ということでこの度キーCのカントリーチューニングのハーモニカを手に入れました。おそらく町内では1番のハーモニカ長者だと思います。

今回のハーモニカ熱の始まりは10月のライブでのこの曲からでした。

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