まこちゃん『弱!』

昨日は愛犬Boogieの命日でした。8年前のことになります。最近は虹の橋を渡るという言い方がありますが、僕はあまりピンとこなくて使ったことがあありません。

8年前の昨日は震災関係のことで釜石に滞在していました。 Boogieはその年の春くらいから体調を崩して、釜石へ出かける直前まで入院をしていました。ですから釜石へ出発した7月29日は駅に向かう車の運転を由美子さんに任せて、これが最後になるかもしれないという気持ちでBoogieを抱っこしていました。そして8年前の昨日のお昼過ぎ、翌日(8年前の今日)の帰りの電車を早めるために切符を取り直しました。そして早く帰れることを伝えるために家に電話をしたら、もうBoogieは逝ってしまいそうだ、と叫びにも近い由美子さんの声が聴こえてきました。そして電話をしている間に息を引き取りました。

どうして突然いつになくこんなことを書いているのかというと昨日面白いことがあったからです。それは寝室の網戸に蝉がとまっていたんです。

実はBoogieが逝った翌々日くらいに仕事部屋の網戸に蝉がとまっていました。普段蝉がとまることなんてないので、僕にはBoogieがあいさつに来てくれたような感じがしたんです。

そして昨日寝室の網戸にとまっている蝉を見つけて、Boogieの命日であることに気がつきました。

Boogieは20年ほど前に由美子さんが乳がんを患った時に、癒し犬として我が家に来てくれました。Boogieはその役目を果たしてくれて、家族みんなに素敵な時間をもたらしてくれました。

由美子さんのために我が家に来てくれたBoogieが、昨日は由美子さんを励ましに来てくれたような感じがしたわけです。

僕はそういうことを信じるタイプではありませんが、無いとも思っていません。世界は不思議で満ちていますからね。愛が溢れたらどんな不思議が起こってもおかしくはないと思います。

ということで、改めてBoogieがいた頃の幸せな感じを思い出しながら、ついつい切ない気持ちになってしまっています。

まこちゃん『弱!』