雷と母

昨日の夕方に激しい雷雨に見舞われました。自宅近くを沢山の緊急車両が通っていったので何があったんだろうと心配していましたが、ギンヒコ近くの家に落雷があり、消防車や救急車が駆けつけていたと後から知らされました。この時はこのあたりに落雷大雨洪水警報が発令されていたようです。

雷雨も夕食時には収まりましたが、20時くらいからまた激しい雷雨になりました。雷が近い雲で放電しているのか、落雷したからかは分かりませんが、時には振動を感じることがあるくらいですからとても怖いです。

僕は20時半からオンラインのミーティングがあったので、コンピューターを使っていたのですが、大きな音と共にコンピューターが落ちてしまいました。何か特別な波長の電流が流れたのでしょうか。こんなことは全く初めての経験でした。

調べてみると雷サージという現象があるそうで、近くに落雷があると瞬間的に高電圧が発生して電線や電話回線を使って家庭にも流れ込むんだそうです。幸いコンピューター自体の故障はなかったのでよかったのですが、雷の時は気をつけないといけないんだなと思いました。

雷になると思い出すのは亡くなった母のことです。女手ひとつで僕を育てた気丈な母でしたが、雷が大の苦手でした。雷は夏に多いわけですが、母はいつも布団をかぶってやり過ごしていました。今思えば布団をかぶれば音も光も少しは遮断できますね。でもどれだけ暑かったかを思うと、多分世界で一番怖いものが雷だったんだと思います。

怖がりの人は想像力が豊かという面もあると思います。それは、もしもこうなったら、ああなって、あんなになってしまうかも知れない・・・、いやそうならないくても、きっとああはなるに違いない・・・みたいな・・・。もはや想像力というよりは妄想癖に近いかも知れません。

かく言う私も母の血を受け継いでいますので、妄想力が働く時があります。それは台風です。最近は最大瞬間風速60メートルなんて言ってるじゃないですか。風速60メートルって時速に直すと216キロだそうですよ。新幹線ですよ新幹線。いくら空気でも216キロって相当な破壊力を持っていると思います。

ですから台風が接近するたびにコースを確認しては風に耐えられるように備えています。心配しているのは通りに面した2階の雨戸とギンヒコの駐車スペースに作った柵です。今も台風が近づいています。雨戸はなんとかなるとして、柵を外して避難させるかどうかを頭の中でグルグル考えています。それなりにひと仕事なもんですからね。また大袈裟に対策をしたのに影響があまりなかった時の気恥ずかしさもありますしね。ああどうしたら良いんだ!