100万分の1
PPMのコピーバンドppm(区別のために小文字)の練習も昨日が最終日で、木曜日にはゲネプロと呼ばれる通しリハをして準備は終わります。これまで通算10回の練習を重ねてきました。5月にやっってみようかあと声がけして、遊び心で歌ってみたことを入れれば11回になります。コピーバンドを真剣にやるなんて高校生以来ですし、3人でここまで頑張ろうという気持ちになったことも不思議なことです。分析すればいくつかの要素が重なり、条件が満たされてのことだと思っています。
その大きなひとつは由美子さんの膵臓癌闘病です。昨年の今頃は過敏性腸症候群という病名で治療を続けていました。しかし体重は落ちるし何か他に病気があるんじゃないかと、10月に入ってからセカンドオピニオンで見つけていただいたのが膵臓癌だったのです。そしてステージ4という診断をいただきました。
ステージ4は手術ができない病状のことです。通院での抗癌剤治療ということで、都内の病院から自宅からほど近い所にある病院へ転院することにしました。こちらでの診断はステージ3相当のステージ2という診断に変わりました。ステージが軽くなったのは喜びでしたが、やはり手術はできないということで、通院での抗癌剤治療が始まりました。この頃のことはYouTubeでもお話ししているので、良かったらお聴きください。
そして今年に入って抗癌剤が奏功して手術をしていただく運びとなったんです。8時間の予定の手術の間、僕ひとりで待っているのは良くないなと思い、付き添いをお願いしたのがppmの”p”のひとりピーター担当の高橋和義さんです。
その手術も無事に終わり、次の目標は6月に予定されていたコンサートでした。これは昨年の秋にご依頼いただいたコンサートで、もしご夫婦で歌えたら是非、とおっしゃっていただいていました。なので目標にしたわけです。由美子さんはなんとそれをクリアすることができました。
由美子さんは現在術後の抗癌剤を服用しています。味覚障害等の副作用がありますが、そんな中で10回もの練習を重ねてくることができました。そして声も少しずつ戻ってきています。なので7日のライブは僕たちにとって、とてもとても大きなライブなんです。
リアルのお席も少しは残っているようですので、良かったらお出かけください。その際はご予約をお願いします。またYouTubeでも配信をしますのでそちらもぜひよろしくお願いします。
そう言えばppmって100万分の1のことですから、これを僕らの正式バンド名にするのもありですね。本物の100万分の1くらいには近づきたいものです。