しっかりとお昼寝
最近微妙な気持ちの変化を感じています。どんな変化かと言いますと、あくせくしないでいられるようになってきた気がすることです。
昨日は午後に空き時間があったので、これまでならばできることをそれなりにしっかりやるのが普通でしたが、逆にしっかりとお昼寝をしました。やり残した仕事があるにも関わらずです。これは自分なりに画期的なことでした。
そんなあくせく?した暮らしがいつから続いてだろうと考えると、東日本大震災からかもしれないなと思いました。震災直後に”東北応援団 LOVE EAST”の立ち上げに関わり、年に何度も宮城、福島、岩手と出かけました。最初は宮城での瓦礫の撤去からでした。
活動開始から10年が過ぎて”東北応援団 LOVE EAST”の活動も一旦終えようとしていた矢先にコロナのパンデミックに見舞われました。
東北へ支援に出かけてくれたアーティストの方々が活動の場を奪われれているのを知り、CASというアーティスト支援を始めました。この時は初めてクラファンをして、希望する方に一時金を届けさせてもらいました。
さらに今後のことを考えて、一過性の支援ではなく、何かの時にも互いを支え合えるコミュニティー作りが必要と思い、オンラインでアリシアの森を立ち上げました。こちらの運営はサブスクで行なっていますが、森を支えてくれているスタッフはボランタリーです。
森を立ち上げから3年目に、将来次世代の方々に引き継げるようにとも思いからサイト整備を始めました。リニューアルというよりも正確には新たなサイトを立ち上げる作業に入りました。というのも旧サイトのプラットフォームの限界と、その他の深刻な問題があったのでそうせざるを得なかったんです。こちらはやっとシステムが整いつつあります。
リニューアルの作業はここまで2年以上続けてきていますが、専門業者さんに依頼したら1000万円くらいかかる内容で整えているので、ボランタリーで作業してくださっているEUさんと2人で地道に作業をしてきたからです。こちらはあと一歩のところまできています。
そんな中昨年の秋に由美子さんの膵癌が見つかり、突然の闘病生活が始まりました。泊まりで家を離れることができなくなり、遠隔地でのコンサートを断腸の思いでお断りしました。しかし来年の桜は見ることができないかも・・・、と診断された由美子さんは不思議な展開で、一緒に歌えるほどに回復しています。これは奇跡だと思っています。ならば大きな声で「奇跡だ!」と言っても良いのですが、同じ膵癌で召された方もいらっしゃる中、そんなふうに喜ぶことはできません。由美子さんが歌っている姿を見、歌声を聴きながら「きせきだ」と心の中で噛み締め感謝しています。
説明が長くなってしまいました。そんなこんなで東日本大震災からずっと張り詰めてきていたようです。これからは少しペースを落とすことができるかもしれません。そうすると不思議なんですがギターの弦が見えてくるんです。ひたすらギターを弾き、歌を作り、歌っていた若い頃の感覚に似ているかもしれません。
ということでペースを落とした岩渕もよろしくお願いします。