難しい持ち時間って

トークも同じですが、コンサートも持ち時間が短い方が難しく緊張します。それは一瞬たりとも無駄にできないからです。そこまで気を張らなくても良いんじゃないですか・・・、と思われる方もいらっしゃると思いますが、仕事として努めるのですからそれは当たり前のことです。

僕がコンサートで難しいと感じるのが持ち時間15分から30分くらいでしょうか。全体の流れは大体1曲5分として考えます。5分ならば1曲、10分ならば2曲という塩梅です。もちろん1曲歌うだけでもちゃんと緊張はします。心も含めた前準備ということでは1曲も1時間半のコンサートも同じです。

ではどうして15分から30分が特に難しいのか言いますと、3曲目からはストーリーが必要になるからです。ストーリーが必要なのはフルのコンサートも同じですが、短い持ち時間ほどミスをした痛手が大きいのでミスが許されません。時間に余裕があれば取り返すことも可能なので、そこまでピリピリはしなくても良いというわけです。僕の場合は30分を過ぎるくらいから多少余裕を感じられるようになります。これはあくまでも個人的な感覚なので、みんながみんな同じではないと思いますが。

先週の2回のコンサートはどちらもこの難しい持ち時間のコンサートでした。おかげさまでどちらもトラブルなく終えることができました・・・、と言いたいところですが、最初のコンサートではいざ出番になってセッティングができたら、僕の座る椅子が前後逆になっていたんです。

前後が違うと何が問題かと言いますと、ギターを右太ももに載せるために右足を少し高く上げるんですが、足をかけるステップが前側にしかないので逆だと足を上げられないんです。ということはギターが弾けないということなんです。

それをどう回避したのかと言いますと、ステージに出てからギターを近くの椅子に置いて、何気に椅子を持ち上げてぐるっと回したことなんですが、普通のコンサートならばおちゃらけられるので、これはこれで悪くないんですが、今回は自分のコンサートではないので頭をぐるぐるさせたというわけです。

終演後にスタッフの方は平謝りでした。でも座面が丸いので慣れていなければ仕方がないと思います。

さあ今週からはクリスマスの準備に入ります。何か新しいことができたら楽しいんですが。