歌に助けられた年
今年は歌に助けられた年と言っても良いかも知れません。
まず最初は6月7日のいわきでのコンサートです。この依頼をいただいたのが昨年の10月中旬のことで、由美子さんの体調は優れないものの、膵癌が見つかってはいませんでした。当初ふたりで伺うお約束をしましたが、お受けした10日後に膵癌であることがわかりました。11月に入って、ふたりで伺えるかどうか分からなくなったことをお伝えしましたが、ふたりが難しい時にはソロで来てもらいたいですが、ふたりで来てもらえるようにお祈りします。とおっしゃってくださいました。
この時点では治療方針が何も決まっていなく、先のことは全く考えられない状況でした。逆にふたりで歌う予定のコンサートをソロへの変更や、泊まりで出かけなければならない遠方のコンサートをお断りせざるを得なくなりました。私も断腸の思いでしたが、主催者の皆様がご理解くださり、かえって励ましをいただくこととなりました。
そして夫婦の間では、来年6月にいわきで歌うことを目標にしようと話し合いました。しかし手術ができないまま、抗癌剤治療だけの治療の場合にはかなり厳しい目標だったと思います。
それが今年の1月末に思いもしなかった展開となり、2月に手術をしていただけることとなりました。手術後も年齢にしては速やかな回復ぶりで、次第にいわきで歌うことが現実味を帯びてきました。
しかし術後抗癌剤治療との兼ね合いがあり、そのスケジュール調整が新たな課題となりましたが、主治医の先生は歌うことを最優先にして治療をしてゆきましょうと励ましてくださり、コンサートの予定を考慮してのスケジュールを組んでくださいました。
そして6月7日に私たちにとっては遠い目標だった、いわきで歌うことができました。
その頃1昨年ご近所になった高橋和義さんと3人でPPMのコピーをしてみようかということになり、遊びで演ってみました。そしたら意外にいけそうな感じがしたので、何度か練習をしてみることになりました。そのうちライブをやろうということになり、9月7日にギンヒコでライブをすることにしました。
そして6月、7月、8月は高校生のような感じで練習をしました。1回3時間の練習を11回したんですから、これは青春な感じですよね。そして9月のライブもなんとか成功。そうしたらなんと流山で歌って欲しいとのオファーをいただき10月に2回目のライブをしました。
このPPMコピーバンドでも本当に助けられました。由美子さんの術後の抗癌剤治療は朝晩服用するタイプですので、次第に成分が蓄積されてくるわけです。なので夏に入ってくるとかなり心身共に辛くなって来ました。もしこの時期に高校生のような練習と目標がなかったらふたりでめげていたかも知れません。
そして9月からはふたりで歌うコンサートも増えて来ました。今年はMAGという音響チームがサポートをしてくれているので、毎回コンサートらしいコンサートをすることができています。これはMAGスタッフが作ってくれたカードです。
そんな中ふたりの歌もブラッシュアップしてゆきたいと思うようになり、毎回のコンサートにテーマを持って取り組んで来ました。
そして願わくば生きているうちに、最高の歌を届けられるようになりたいと心から思うようになりました。それは明日のことを考えられるようになったということです。
歌に助けられた1年。その背後に多くの方々のご支援があることを感謝します。まさに聖書の「私は歌をもって、主に感謝しよう」というそのみことばの通りです。
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