ここは平和

写欲ということばがあります。写真を撮りたくなる欲のことです。

僕は20年くらいから20年くらい前から、撮るということを意識して撮るようになりました。それまでも撮ってはいましたが、その時はただ撮りたいと思ったものを撮っていました。その方が良い写真が撮れるという考えもあると思うので、それが悪いと言うわけではありません。

しかしある時友人のカメラマンから「岩渕さんは機械式のカメラが似合うと思う」と言われて、すぐその気になった僕は2時間後には機械式カメラの雑誌を手にしていました。そして手に入れたのが人生はつの機械式カメラです。

カメラの価格は数万円で、CANONの50mmf1.4というレンズを一緒に買いました。締めて6万円くらいの買い物だったと思います。

由美子さんには内緒の買い物だったので、どのような形でバレるのが良いか考えて、脇が甘いな作戦を取ることにしました。脇が甘いな作戦とは頭隠して尻隠さずということです。

ということでカメラを仕事部屋の片隅に、微妙に端っこが見えるような感じで置いておきました。

案の定数日後に見つけられてしまいましたが、その脇の甘さの可愛さがお茶を濁してくれて、なんとかその難局を乗り切ることができました。

その後は機械式カメラはなかなかコストがかかるのでデジタルに移行しましたが、機械式で撮った時の感覚があるので、デジタルでもそんな感じの写真が撮りたいと思う気持ちがあります。

さてタイトルの写欲ですが、不思議なもんでカメラが目の前にあっても写欲が湧かないことがあるんです。今持っているカメラは動画寄りのSONYのZV-E10というカメラと、セットになっている標準のズームレンズ、そしてもうひとつSONYですがCarl Zaiss名義の
Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA というレンズです。

実はカメラにはハンドストラップをつけていました。ハンドストラップというのは首からぶら下げるのではなく、手に絡めるような感じで持つためのストラップです。これをつけている時には散歩をする時にはずっと手で持っていなければならないので、持ち出さないと言いますか、散歩に出ることの後押しはしてくれませんでした。ふと首からぶら下げるタイプにしようと思い変えたところ、格段に歩きやすくなるので散歩の行こうかという気持ちになりました。

最初は標準のズームレンズで撮っていましたが、いまいち気持ちが盛り上がりませんでした。こりゃあレンズだと思い24mmf1.8に換えてみたところ、急に撮る気になってきたんです。面白いもんですね。例えばこんな写真です。

こんなもんを撮るのかとたまに呆れられますが、気になったもの、というか正確には光なんだと思いますが、気になった光を収めたくなるんです。

こんなものを撮って喜んでいるんですから、ここは平和。とても平和です。

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