鈴木雪夫さん

大分前のことですが、僕はひとりのシンガーのギター伴奏をしたことがあります。コンサート全曲を伴奏するのはこれが初めてでしたし、自分が歌わなかったステージは後にも先にもこの1度きりです。そのシンガーの名は鈴木雪夫さんです。雪夫さんはバスのさらにオクターブ下を歌える、オクタヴィストと呼ばれる超低音の声の持ち主です。

例えばこのゾウさんのあくび。

そしてこんなのも。

雪夫さんはここ10数年人工透析の治療を続けてきました。そして近年はさらにいくつかの治療が加わってなかなか大変な生活を強いられていました。そんな中昨年末には右足を切断せざるを得ない状態になり手術を受けることになりました。

術後は「やっぱり変な感じがするんだよなあ・・・」なんて言いながらもリハビリに励み、春には会おうと話していたんです。しかしその後も入院は続き、次第に電話をしても出ないことが多くなりました。この2月に久しぶりに電話がつながって話すことができて「春には引っ越しをすることになったんだよ、岩渕くんの家からは遠くなるけど会おうね」、「そうだね今年は会わなくちゃね・・・」と話しましたが、これが雪夫さんとの最後の会話になってしまいました。

雪夫さんは3月20日のお昼過ぎに神様のもとに旅立ちました。その数日前には体調も持ち直してきたと聞いていたので、知らせを受けた時には心のどこかに穴ボコが開いたような気持ちになってしまい、寂しいというのか切ないというのか、なぜ春に会えるなんて思い込んで、病院に会いに行かなかったんだろうと後悔しました。

Facebookで見つけたギンイロヒコーキで雪ちゃんが歌ってくれた時の写真です。

そして二人で。

ーご葬儀の予定ですー
3月31日(月)12:00〜
会場:バプテスト羽村教会  https://jbhamura.sakura.ne.jp/
東京都羽村市五ノ神3-13-2 Tel.042-554-0677
*教会は青梅線の羽村駅から徒歩数分です。
会場には駐車場がありませんので公共交通機関でお出かけください。
(教会のサイトにMAPがあります)。

小坂忠さんと3人のアカペラユニットJHON THREE SIXTEENで雪夫さんの歌うDEEP RIVERです。