デッドポイント
昨日のアコギを診てもらった結果は、弦高も全体のバランスも良好で以上なしということでした。僕が感じている2弦1フレットの音の違和感についてはデッドポイントとのことでした。デッドポイントとは弦の振動とギターの振動が打ち消し合う振動になる周波数?で起こります。その結果音がちょっとこもった感じがして、サスティーンが減少します。なので気になり始めると気になるということになります。
先週のコンサートの現場で、音響スタッフに「この音なんか違うでしょう?」と試しに聴いてもらいましたが「う〜ん別に・・・」という返事でした。昨日は工房でYさんが弾いているのを聴いていて、僕もそれほど違わないかもなあ・・・と思ってしまいました。自分が弾いているギターの音を聴衆の耳の位置で聴けたらどんなに良いだろうと思います。
実はデッドポイント解消のテクニックというものもあります。それは何らかの錘をつけてギターの響きを変えてみるというものです。Yさん的にはあまり効果は期待できないだろうということでしたが、ひとまずやってみようかということで、身近にあったクリップをヘッドに付けてみました。
そうしたら少し改善した感じがしました。なのでクリップオンチューナーを重くしたらどうだろうと思い立ち、以前100均で買ったマグネットのテープを貼り付けてみました。テープはこんな感じです。
これをチューナーに貼れる大きさにカットして貼って、ヘッドに付けてみました。
これも少し改善されているように感じます。少し時間を置いて弾いてみても少し良い感じがします。
実は昨日Yさんは、これは2弦の鳴りがよくないのではなく1弦と3弦が暴れ気味だと言っていました。このちょっとしたウエイトの変化で音が改善された理由は、この1弦と3弦が落ち着いたということがあるように思いました。もうひとつ言えば全体の鳴りが落ち着いた感じになっているので、2弦以外の弦が落ち着いたということかもしれません。
ストロークを弾いてみると音色の一番明るい部分が少し削られている感じがします。2弦の鳴りが気になるのは主にフィンガリングの時ですので、ストロークで明るい音色が欲しい時にはチューナーを外せば良いということになります。
これで少しでも余計なことに気をつかわずに、気持ちよく弾けるようになれば良いのですが。でもきっちりYさんに診てもらえたことが、安心につながるので本当にありがたい存在です。