関わり方、距離感

先日ある支援施設の責任を持っている友人Cさんと話していて教えられたことがありました。何を話していたのかと言うと、入所者との関わり方や距離感についてです。

Cさんは関わり方や距離感は入所者さんに決めてもらうとのことでした。一瞬「え!」と思いましたが、その理由はこちらから友達のような関係に限定してしまうと、入所者さんが友達以外の関わりをすることが難しくなるからとのことでした。

少し理解するのが難しいのですが、こちらから友達という水平でカジュアルな関係にしてしまうと、さまざまな出来事の中で利用者さんが行き場を失ってしまいかねないということかなと思います。対利用者さんに関しては全天候ラジアル的な対応ということのようです。

この話から、僕たちが普段使っている敬称にも似たようなところがあるなと思いました。僕は大学で学生さんから先生と呼ばれます。基本、先生と呼ばれることは好きじゃないのですが、学生が「岩渕さん」とは呼びにくいだろうなと思って「先生」と呼ばれることを容認しています。

逆に僕がどなたかを「先生」と呼んでいる時には一定の距離を置いていることが多いように思います。なのでその場合関わり方は「先生」以上にも以下にもなりません。先生と教えられる人という関係です。

敬称によって関わり方に違いが出るのだとしたら、さまざまな場で考えるに値するテーマだと思いますね。