歳の差半世紀
今日はレコーディングから頭を切り替えて「日本クリスチャン音楽大学藝術院」での講義です。担当学科はCCMで年間6講義を担当しています。教えながらこんなことを言ってはいけないのですが、僕は教えることがどんどん苦手になってきています。
若い頃は楽しく教えることができたんですが、年齢を重ねる程に教えることの難しさを感じるようになりました。多分それは若い頃に比べて物事の深さを知ってしまったことと、学んでくださる方々が何を習得できているかということをより真剣に考えるようになったからだと思っています。それを意識しているうちに自分のどこかが硬直してしまい、柔軟さを失っているようなんです。
今日は講義ですが、授業の多くは実技レッスンです。実技では(講義もですが)身体の動きや心の動きをできればことばにしなければならないと考えています。そのために長年かなり頑張ってきました。
そもそもこれが間違いの元なのかもしれませんが、常に最善のことばで身体の動きや伝えたい内容を表現できているかというとなかなかそうはいきません。なぜなら話し手が最善と思ってことばを発しても、聞き手に通じることばで話せているかどうかも関わってくるからです。ですから考え抜いて絞り出したことばだからと言って信用しすぎても伝わりません。
教えている以上、学生さんたちの理解が進んで上達してほしいし実践に生かしてほしいと願いますが、そこまで見届けることはなかなかできません。
満足できる成果を感じられないことは自分の問題だけではなく、教える時間の制限その他の制約によることも無関係ではありませんが、その中でもなんとかして成果をあげさせてあげたいという焦りのような気持ちがどこかにあります。
とことでこれって愚痴を書いているんでしょうか。そんな気がしてきました。
今日の学生は歳の差半世紀です。そんな自分が現場から求めてもらえるということがありがたい・・・、くらいな気持ちで楽しんでくれば良いのかもしれません。
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