弦交換
今更ですがギターの弦のことです。これまではコンサート毎に弦交換をしてきたのですが、それって本当に適切なのだろうかと思うようになりました。若い頃は力んでいたり、力任せに弾いたりしていて、本番中によく弦を切ったものです。力を入れてしまうのは音響の問題もあったと思いますし、小坂忠さんとデュオで演奏していたこともあるかもしれないなとも思います。忠さんとの場合はお互いにギターを弾いていますから、互いのエネルギーが影響しあって過剰に反応してしまうことが起こり得たからです。
もうひとつの理由としてはメンタル面があります。それは万が一弦が切れた時に、張り替えておけば良かったと後悔しないためです。メンタルの折り合いをつけるための防御策という面もあったように思います。
と、弦が切れる理由はそれくらいにして、最近は100%フィンガリングで弾いていることもあり弦を切ることはなくなりました。なのに弦は毎回張り替えてきました。新しい弦の特徴のひとつはキラキラした音がすることです。演奏している時に気になることのひとつがフィンガーノイズです。フィンガーノイズというのは押弦している左手の指が弦をこすってしまって発生する「キュ!」というような音です。もちろんこれもギターの音色といえばいえるのですが、耳障りなくらいに大きいのは良くありません。ひょっとするとそれって新しい弦だから余計にそうなるかもと思い出したんです。そういう意味ではコンサートの度に弦を換えるのが良いかどうかが微妙だと思ったということなんです。フィンガーノイズが出ないように弾きなはれ!という声が遠くから聞こえてくるようでもあります(汗)。
ということで先日のコンサートでは弦を換えずに演奏しました。なんとなく落ち着いた音色がして、これはこれだなあと思いました。
来週は大阪に伺います。今日はそのリハをしますが、コンサート前には弦は交換すると思います(笑)

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