ちっぽけな英雄

昨日カリフォルニアで外出禁止令を破ってパーティーを開いていた若者たちが発砲されて負傷者が出たという衝撃的なニュースが目にとまりました。日本でも外出自粛要請を無視して出歩く人の姿が報道されますが、そのうち自警団的な人が現れて騒動に発展するのではないかという危惧を感じていたところにこのニュースでした。

若者たちの、あるいは自粛要請を破って行動する人たちを非難する前に、19歳の自分が今ここにいたらどうしているだろうと考えました。19歳の僕は「コロナに感染するなら感染しろだ・・・エヘヘヘ・・・」ってな調子で、出歩いたり、パーティーをしたり、酔っ払ったりしていることだろうなと思いました。今から40年前にこのような状況になっていたとしたら僕はそんな風に行動していたと思います。

当時の僕は反体制的で、大人を軽く見て、世間を侮っていました。しかし歳を重ねてみると、その頃それなりに突っ張ってしていた自分の行動が愚かでつまらないことだったのかと思います。

自粛を促す警察官が街角に立つようになったそうです。緊急事態宣言のシステムはコロナが収束しても残ります。僕らがちっぽけな英雄になって感染拡大に貢献するような行動を重ねてしまうと、気がついたら微笑みの独裁国家で暮らさざる終えなくなる可能性だってゼロではありません。

政府が何をしているのかを観察しながら、私たちの場所であるこの国を私たち自身も私たちの国であり続けるように守らなければと思います。

日記

Posted by buchi