眩しい翼
里帰り出産のため、娘&娘の孫1&新孫2が2ヶ月とちょっと我が家に滞在していました。娘の声はちょっとかすれているのですが、その理由は保育園に通っていた頃に泣き出したら眠るまで泣き止まない子で。きっとそれで声帯を傷つけてしまったと思われます。
この2ヶ月とちょっと、久しぶりに子供の泣き声と走り回る足音の中に暮らしました。後半はそこに新孫が加わって泣き声がダブルになりました。まさに「疲れを知らない子供のように・・・」でそのパワーの中で自分を保って行くのがこんなにエネルギーがいるのかと驚きました。
僕は幼い頃に父親をなくし兄弟もいないので、母ひとり子ひとりという境遇で育ちました。人生の最初がほぼふたりだったという感じです。しかし今では孫が4人もいるわけです。お正月にはみんなが我が家に集まってくれますが、冗談で「なんだか一族の酋長になったような感じがする」と言ったことがありました。振り返れば若かった頃に今の自分の境遇を想像することはできませんでした。
まず将来を誓い合える男女が出会うことだけでも大変なことです。そして結婚に至ったとしても赤ちゃんが授かるかどうかはわかりません。そしてその赤ちゃんが大人になっても、果たして将来を共に生きる伴侶に出会えるかなんて全くわからないことです。そして出会えたとしても子供が与えられるかどうかも全くわかりません。子供たちが家族を持ってひとまずそれなりに幸せに暮らせている。
若い頃はこんなことは当たり前だと思っていましたが、今になってみれば小さな奇跡のつながりでしょうし、数学的にみたらどれくらいの確率になるのでしょうか。ですから今自分がこうして一族の長だ!、なんて言っていられる幸せにどれくらい感謝しても足りないなと思います。
YouTubeにアップした「眩しい翼」という曲は二人の子供たちのことを思って作った曲です。子供からしたら「はいはい!」って感じかもしれませんが、改めて聴いてみると当時の自分の心が描かれているなと思いました。