ひょっとしたら大きな世直し
今日は昨年に続き、2回目の「ありがと音頭フェスティバル」です。
「ありがと音頭」の拡がりを嬉しく思いながら、ふと自分で作った曲の「ありがとう」をたどってみようと思い立ちました。
いろいろ考えた末、どうやら最初はCD「ペトラ通り」に収録した「ただありがとう」だということになりました。それ以前にありがとうということばをストレートに歌った曲は作っていなかったように思います。
CD「ペトラ通り」に興味のある方はこちらへどうぞ。➡︎ ペトラ通り
次は「歌声ペトラ」の「いてくれてありがとう」でしょうか。この曲の作詞は関根一夫牧師です。
*「いてくれてありがとう」は歌声ペトラシリーズの78番です。興味のある方はこちらから楽譜を入手できます。➡︎ 歌声ペトラ
250曲を超す「歌声ペトラシリーズ」での「ありがとう」の出現率は高くなっています。「歌声ペトラ」は「ありがとう」の歌と言っても過言ではないかもしれません。ことばとしては現れなくても底流に流れているものは確実にありがとうです。
そしてそれらの歌を受けて「ありがと音頭」が生まれてきたのでしょう。
CDに未収録でこんな風に拡がってきたのは「ありがと音頭」が初めてです。歌が生まれ、東北の皆さんが気に入ってくれて、友人のアーティストが「まこトン」というキャラクターを作ってくれて、それが動画として動き出し、健康体操が振り付けられ、踊りが振り付けられ、英語に翻訳され、広東語でも歌われている。そしてそして、みんなで踊るフェスティバルの開催だなんて曲を作った自分が一番驚いています。いや「ありがと音頭」自身が一番驚いているでしょう。
この拡がり方を目の当たりにして、僕は「ありがとう」が時代に呼び出されたのではないかと感じています。格差、貧困、自己責任、ヘイト。この不信の時代をひっくり返せるパワーが「ありがとう」にはあると思います。だって「ありがとう」と歌い踊る人たちには、誰も何にも言えないんです。
かつての「ええじゃないか」が庶民の世直しだったかどうかはわかりませんが、「ありがと音頭」は小さな、いやひょっとしたら大きな世直しかもしれません。
まあそんなに大げさに考えなくてもいいですかね。今日は「ありがとう」を繰り返しながら、みんなで踊って楽しみましょう。
何か良いことがやって来るかもしれませんよ。