言葉 ことば コトバ

昨晩は友人夫妻と食事をする機会がありました。いろいろな話題をする中今自分たちが抱えていることについても聞いてもらう事ができました。会話を通して夫婦でいくら話しても開けられないであろう窓が開いた感じがしました。どんなに経験を積んでも、本や講演から学んでも、越えられない線があるなあと改めて思わせられた次第です。

たとえ夫婦で話し合って同じ答えに近づいたとしても薄皮一枚の確信が持てないだろうなと思います。それが信頼している友人から告げられる時に、宇宙的な数式がカチッとはまって僕達は問題の答えとして受け取ることができるんだなと思いました。なので他と語り合うって大事な事ですね。そしてコトバ。

批評家であり詩人の若松英輔さんが手にしたものはやがて失ってしまうが、コトバはいつまでも残ると書かれていました。そんなこんなを思い巡らす中、聖書も「はじめにことばがあった」と記します。さらに「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた」とあります。

切り通しの厚い地層の断面にさりげなく貴重な化石が眠っているように、規範としての聖書ではなく詩としての聖書とでも言いますか、すなわち人々の間にいのちとして住むことばとしての聖書という読み方があるのかもしれません。もしもそのいのちを規範や道徳にしてしまうならばいのちの価値を貶めていることになるかもしれないなと思います。

ところでこんな戯言を言っていられるのは社会的な地位も立場もない「歌うたい」だからです。実はこれまで何度か牧師の道を目指したら良いのではないかと言われた事があります。でも僕はそれを固辞してきました。それはもしそんな立場になったら型にはまりやすい僕は、フレームの中でしか言葉を発する事ができなくなりそうだと思ったからです。もちろんそもそも牧師になれるような才覚は持ち合わせてはいませんが・・・。笑

才覚とは僕流に言うと何かであり続けられることです。そういう意味では僕は歌うたいの才覚は今のところあるのかもしれません。いや歌うたいというよりはただの音楽好きかもしれませんが。

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ギンイロヒコーキアコースティックLIVE
出演:洪栄龍/岩渕まこと
3/18(sat)Open 15:00   Start 15:30
チャージ:3500yen (ワンソフトドリンク込み)
お申し込み MAKOTO BOX
singanewsong@makotobox.boo.jp