一党優位をコミューン国家へ

昨日は「自民党という絶望」という本の最後に特別寄稿として付録していた内容にえらく同意してしまいました。

まずは「自民党という絶望」に関してですが、タイトルから受ける印象ほどイタズラに自民党を批判している内容ではありません。何人かの方へのインタビューで構成されていますが、トップバッターは石破茂さんからですからね。

メンバーの顔ぶれを見れば大体の感じはわかるかもしれませんが、僕がえらく同意してしまった特別機構のタイトルは「自民党ラジカル化計画・一党優位をコミューン国家へ」です。寄稿しているのは古本ブローカーというお仕事をなさっている浅羽通明さんという方です。ウィキペディアでは評論家となっています。2019年から古書店「どらねこ堂」を経営されているとのことです。

ところで「自民党ラジカル化計画・一党優位をコミューン国家へ」というタイトルだけではちょっとなんだかわかりませんよね。ものすごくざっと説明すると、2大政党制を願っての小選挙区制もなかなか願い通りに結実することはありません。しかしそれによって同じ政党内で票を争うことがなくなったということもあり、自民党が本来の幅の広さを失っている傾向が顕著になってきました。長期政権が保たれてきたのはリベラル的な陣営と保守陣営までの派閥が交代しながらバランスを保ってきたからという面が否めません。それが最近ではひとつのイデオロギーに集約した、本来の政党らしい党になってきています。それが良いか悪いか好きか嫌いかは別としてです。

選挙の度に投票率を上げようとアナウスがされますが、国民的には1票の重さは理解できるものの、投票したとしても実感としてそれを感じることはできません。おそらく余程のことが起こらない限り、いや余程のことが怒っても結局自民党が政権を握ることは変わらないことと思います。

そこでこの浅羽通明さんの定言?なのですが、それは自民党の総裁選候補を野党が選択して事前に応援姿勢を表明するというものなんです。「え?」ですよね。しかし内閣総理大臣指名選挙となれば野党にも投票権がありますから、野党が推している候補者であれば総理大臣に選ばれる可能性が生まれてくるというわけです。このことって政党の代表指名選挙に少なからず影響を与えるだろうと思いますし、国民の人気が高くても党内人気の低い候補者が「それならば立候補」ということにもつながる可能性があります。

普通に考えれば、これまで70年近く政権を担ってきた自民党が政権政党でなくなることはあり得ません。同等規模の野党なり野党連合があるならば話は別ですが。

野党が自民党の総裁選に外野から関わることが自民党に変化を与え国政にも影響するというのが「自民党ラジカル化計画・一党優位をコミューン国家へ」なのだと思います。

選挙の際に野党は自党の政策を掲げるとともに、政策の一つとして自民党総裁選で推薦する候補をあげるって面白いと思います。選挙や政治の空気感も変化し投票率も上がるのではないでしょうか。しらんけど!笑

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