スライドバーは内径が肝

06/24/2023

おもしろ話も(6)まできたのでここらでひと休みです。おもしろ話はまだまだあるのでお楽しみに。

今日は久しぶりにスライドバーのことです。7月5日の仙台のライブの準備をする中で、1年ぶりくらいにスライドバーを全部並べて弾き比べてみました。同じバーを数本持っているものもあるので全部で20数本というところでしょうか。

最近はラッチレイクのアコスタスライドを使っていました。音の深さは抜群に良いのですが、弦からの離れぎわのノイズが大きめなのと、重さが気になってはいました。

今回ふと他のスライドバーとの再比較をしてみようかと思い立ち、全部並べて片っ端から弾いてみたら、個々のバーの印象が1年前とは違っていました。その理由は僕のスライドバーの使い方が少しは上達したからだと思います。

何が違ってきたかといえば、弦とスライドバーの接触時の力の入れ方でしょう。強すぎず弱すぎずというところでしょうか(わからんなあ)。もうひとつはピッキングの強さです(これは力まずかな・・・)。このふたつの塩梅が良くなってきたのだと思います。

そして先日のライブからエリックサーディナスモデルのバーを使い始めました。写真の左から右へ変わったということです。エリックサーディナスモデルは重さも軽いので演奏の自由度が増して良い感じです。これからしばらくはこれでいくことになると思います。

さてスライドバーを変えました、の報告だけでは申し訳ないので、スライドバーついて書いておきます。

スライドバーの材質は大きく分けるとガラス系と金属系になります。ガラス系の中には陶器系もありますし、金属系にも種類があります。それによって基本的な音質が違うので気に入った材質のものを探すのが先決となります。ひとまずは試奏させてくれる楽器店探しからですね。

材質以外に違うのはバーの厚みと内径と長さです。大体S、M、Lのようにサイズわけされているものが多いですが、しっかり内寸が示されているものもあります。ちなみにスライドバーにはストレートなものと多少カーブのついたものがあるのでそれによって同じバーでもふたつの内寸がある場合があるので気をつけてください。

今回使い出したエリックサーディナスモデルモデルは、アコスタスライドに比べると厚みがだいぶ少なくなっています。したがって軽いわけです(材質の違いもありますが)。ということは音が軽くなってしまうのでは?と思われるかもしれませんが、ここからが肝です。それは自分の指の太さとバーの内寸のマッティングによって音が変わるということです。このふたつのバーはどちらも僕の指にぴったりなんです。ですからスライドバーを指に付けると、バーの質量に指の質量もプラスされているということになります。もし指の太さよりも大きな内径のバーだと指とバーの間に隙間ができて音が違ってきます。

というわけでスライドバーを選ぶ時に材質と形状も大事ですが、内径と指の太さの関係はことの外演奏にも音質にも影響が大きいので注意されたら良いと思います。


ギター

Posted by buchi