山のあなたの空遠く幸い住むと人のいう

07/03/2023

昨日はギンイロヒコーキでスティールパン奏者の伊澤陽一くんのソロライブがありました。僕以外のアーティストの本格的なギンヒコライブとしては初めてのことなので、僕はのんびりとギンイロヒコーキに響き渡るスティールパンの音色を楽しませてもらいました。

ギンヒコで撮影したアー写です。

またゲストとして蓄音機やアンティークなラジヲを使ってサウンドをプロデュースする空想選曲家の宮奈大さんが来てくださって、オープン時や休憩時にギンヒコを素敵なアンティークサウンドで埋めてくれました。いつか彼のソロ空想選曲ライブもいいなあ〜と思いました。

別のイベントでの写真を拝借しました。

そんな出会いを育んでくれたギンイロヒコーキという場が、僕にとってかけがえのない場となっています。

ぼくの娘の名前は真奈美といい、息子は保輝(やすき)です。真奈美は旧約聖書に出てくるマナという天から降ってきたパンからつけました。保輝は輝きを保つという意味と、平安(昔の言い方だとやすき)からつけました。

昨日はギンイロヒコーキに溢れる豊かな音色と時間を味わいながら、子供達の名前にマナと平安とつけたことに思いを巡らしていました。今日までの長い旅路には紆余曲折、困難がたくさんありましたが、そこを通り過ぎてこられたのは天からのパンのおかげだと思います。そして最近は忙しいとか暇とかに関わらず、周囲がどうだこうだということにも関わらず、ことばにできない平安を感じます。時々「もう死ぬんかしら・・・」と思うくらいです。

たくさんの祝福や喜びの中にいると、「この幸せはきっと続かない、いつか不幸になるかもしれない・・・」と思い浮かべるメンタリティーが聖書でいう罪のひとつかもしれません。

ところでギンイロヒコーキを始めることすら、僕が願い求めてきたことではなく、人生の途上に突然登場したわけですし、将来の自分が今のような暮らしをしたいと思い描いていたわけでもありません。ですからこれは自分で築き上げたものではありません。そして天からのパンや平安は今急に与えられたものではないはずなので、僕がやっとそれれに気づき、味わうことができるようになったということかも知れません。

「山のあなたの空遠く幸い住むと人のいう」という有名な詩があります。たしかにそんな気持ちで幸いを探していた時期もありました。しかし今幸いはここにあります。ひょっとしたら山の彼方の幸せを探し続けて地球を一周したのかもしれませんねw。一周してみたら、幸せは遠くにあるのではなく今ここにあるということかなのかも・・・。