おもしろ話(26)
さてさてどこまで続くかおもしろ話ですが、あと少しは書けそうでございます。
大阪のある病院でのコンサートを終えた後に、コンサート会場まで来れない患者さんがいるので、病室を何部屋か回ってくれませんか?と依頼をされました。そりゃあそんなことを聞けば了解するしかありません。
そして何人かの方のお部屋を訪ねました。当然僕のオリジナルを歌っても喜んでいただけるわけはないので、患者さんに「何か聴きたい曲はありますか?」と大胆な問いかけをしました。まさに怖れを知らない子供のように〜、だったなあと思います。
ひとりの方が「津軽海峡冬景色が聴きたい」とおっしゃったので僕はうろおぼえで「あなた変わりはないですか〜」と歌い始めました。
もうお気づきだと思いますがこれは都はるみさんの「北の宿」の出だしです(汗)。
僕はひとまずそのまま歌い続け、どこでどうしたのかわからないのですが「津軽海峡冬景色〜」で終わっていました。どうやら2曲をむりくりに、というか、知らず知らずのうちにくっつけてしまったようです。シンガーソングライターってちょっとあぶないですね(汗)。
その病室の方はご夫婦で入院されていたのですが、歌い終わったらご主人の方が奥さんに向かって、顎で何かを伝えようとしていました。すると奥さんはベッド脇の小棚を開けて何かを探し出して紙に包もうとし始めたんです。
そうですおひねりですw。もちろんお断りしましたが、めちゃくちゃな歌を歌われたうえに、おひねりまで出したんじゃ気の毒過ぎます。
ところでふたつの曲をつなげて歌ったことがわかったのは、家に帰って妻に話し、妻から指摘をされた時でした。どうやってつなげたのかは今でも不明です。
ところで「北の宿」じゃなくて「北の宿から」じゃん。