眠る力っていう力
睡眠障害に悩んでいらっしゃる方は少なくないようです。障害とまではいかなくてもなかなか寝付けないという方も多いのではないでしょうか。僕もしばらく前からなかなか寝付けないことが多くて参っていました。
もちろん日中に仕事や運動で身体を使っていれば寝つきが違うのでしょうが、普段そこまでの運動もしていませんし、身体を使う仕事でもありません。加えて直近のコンサートのことを思い浮かべては流れを考えることも多く、寝床でふとそんなことを考え始めると余計に頭が冴えてしまうというわけです。
そんな中いつからかお気に入りのラジオを聴きながら眠るという習慣が付いてしまいました。もちろんお気に入りの番組なので、最新の情報を得るという意味ではそれなりに有意義なのですが、夜中に目が覚めるとまた続きを聴きながら寝るということを繰り返していました。
少し前に本好きの息子のお嫁さんから数冊の小説を貸してもらいました。もともと僕は本を読む人なのですが、どちらかというと学び系が多く、楽しむ読書というわけではありませんでした。久しぶりに読む小説。特に本好き推薦の小説はなかなか興味深く面白く、ことばとしての良い刺激もあってちょっとした楽しみへと昇格しました。
そして寝る時にも本に手が伸びるようになり、読んでいるうちに自然に眠れるようになりました。さらにここ数日は本に頼らなくても自力で眠れるようになってきましたし、夜中に目が覚めることもほとんどなくなりました。眠る力っていう力もあるようですね。
ところでこの本は推薦してもらった３冊目の本です。トリツカレ男ってまるで自分のことのようなタイトルですが、心あたたまる本でした。
