一歩踏み出せた投げ銭
昨日の投げ銭ライブは僕にとって新しい一歩を踏み出せた感じがするライブとなりました。
それは最近考え方を変えたリズムのキープの仕方に関することです。
これまでの音楽人生では、手を下に打ち下ろして机を叩くような固いリズムの取り方をしてきました。メトロノームにきっちり合わせるような感じです。
本来音楽には別な速度感があることはわかっていましたが、これまでは固いリズムの取り方と音楽の速度感との関わり方がぎこちなかったと思います。
そこで昨年末から、例えばリズムに合わせて足を踏むみたいな、身体で一定のリズムを刻まないことを始めています。
それは大きな音楽の川の流れに身を任せるようなことです。
もちろんある一定の速度で音楽は進んで行きますが、そこに現れる自由のスケールは桁違いです。
プロとして40年以上が過ぎた今、それを心身で理解することができてきました。ああ、なんと遅すぎたことでしょう。いや!今にならなければ僕にはわからなかったことなのでしょう。
昨日のライブではそれをスティールパンの伊澤くんとのアンサンブルで味わうことができました。そして改めてこれだ!と思いました。
自分としては格段に演奏が良くなったと思いました。まあ良いか悪いかという基準は同じ地平にいるということになるので、正確には演奏が別物になったと言った方が良いと思います。
今年はその別物を身に付けられたらと思います。何やら楽しくなりそうです。