誰が何処で何のために何を言っているのか

菅首相が8月11日付の米誌「ニューズウィーク」(電子版)のインタビューで、オリンピックについて「開会前は問題もあったが、開会してからは、反対の声はそれほど多く聞かれない」と強調したそうです。このニュースを知り、じゃあ一応ブログにちゃんと書いておいた方が良いなと思い立ってしまいました。

僕はオリンピック開催に至るまでのドタバタ劇はもちろんのこと、コロナ感染拡大の中、すでに発症して苦しんでいる方や医療従事者の方々のことを思うと、どうしてもオリンピックを観る気持ちにはなれませんでした。何かがチグハグしていて僕には理解不能だったからです。

それでもテレビのスイッチを入れた途端にオリンピック中継が否応なしに飛び込んでくることもありました。正直体調が悪くなるような感覚を覚えるほどで即チャンネルを変えました。しかしチャンネルを変えても変えてもどこもかしこもオリンピック中継で、時にはアナウンサーの絶叫中継が聞こえてくることもありました。

僕の記憶が正しければ、テレビはオリンピックの直前までコロナ感染拡大が心配される中でのオリンピック開催に両手を挙げて賛成の立場ではなかったはずですし、批判的ですらあったように思います。なのにオリンピックが始まったら通常の番組を取り下げてどこもかしこもオリンピック一色となりました。緊急事態宣言下で苦渋を舐めている飲食店のことなどあっさりと消えてしまいました。ああテレビって信じられないんだなあと思いました(信じていたんだと笑われるかも・・・)。

スポーツ洗浄ということばがあるそうです。スポーツに熱狂させておけば国民は政治の負の面を忘れてしまうということだそうです。確かに与党の議員の方がそんなことを発言していましたね。

アスリートを批判する気持ちはあまり持っていませんが、今のオリンピックはアマチュアスポーツの祭典ではなくなっていますので、アスリートの皆さんにもスポーツを根本から問い直していただく必要があるのかもしれません。

結局僕はオリンピックに関するものはニュースを含めても期間中に15分も観なかったと思います。この15分もテレビから飛び込んできたオリンピックをうっかり観てしまった時間であって、自分からは全く観ていません。

オリンピックが開催されて良かったことは、世界のからくりを少し教えてもらったことです。これまでなんとなく感じていたものが姿を現してきたような感じです。

実はこのようなことをブログに書こうとは思っていませんでしたが、菅首相が「開会してからは、反対の声はそれほど多く聞かれない」とおっしゃっていたそうなので。一応残しておくべきだと思った次第です。

オリンピックを終えた今はいろいろなところで、誰が何処で何のために何を言っているのかを吟味しながら物事を判断しないといけないと思わされています。まずはテレビの情報から一定の距離を置くことからですかね(笑)。日本を動かしているのはテレビかもしれないですからね。

日記

Posted by buchi