あーでもないこーでもない人間

最近はお手紙やZOOMで「YouTubeを観て、聴いて、応援しています」という言葉をいただくようになりました。それは僕が時々YouTubeの収益化の申請条件である1年間で4000時間の再生回数の敷居が高いとぶつぶつ言っているので、気の毒に思ってくださっているんだと思います。本当にありがたいです。

ところで僕は年齢的に言えば応援される側よりは応援する側なのだと思いますが、幾つになってもゴールにたどり着いた感を持てない性分で、若い時と同じ感覚で蠢き続けています。もちろん僕も誰かを応援はしたいですし、できることはさせてもらいたいと思いますが、応援してもらえるのは励みになります。

ところでYouTubeにアップした動画は400を超えています。以前物事がちゃんとできるようになるためには1万時間必要だということを知り、なるほどと思ったものでした。それをYouTubeに当てはめてみると動画1本のために使っている時間を少なめに見積もって3時間とするとまだ1200時間しか費やしていない計算になります。

もちろん動画と一口に言っても企画制作からアップに至るまではさまざまなプロセスや違う作業が組み込まれますので、実際にはもっと時間を費やしていると思います。家づくりに例えればやっと土台が組み上がってきたくらいなのかなと思います。

1年で4000時間に至らない原因は自分なりに分かっていると言えば分かっています。それはその為にアップしていないからです。「え!矛盾している・・・」と思われると思いますが、実のところはそうだと思います。

これは自分の音楽生活にも言えることなんです。以前エンジニアの方から「売れたいと思っていない奴は売れないよ」と言われたことがあります。僕のことを見ていてそう思ったのだと思います。もしも本当に売れたいのならばもっとシンプルに分かりやすい人間にならないといけないんです。そしてさらにそのシンプルな自分を生き続けられなければなりません。それが多分僕にはできないんです。

あーでもないこーでもない人間の僕なのにこうして音楽で生活させてもらっていることが、僕に録っては最高に売れているということなのだと思います。だから「ありがたいです」。

「なんちゃら研究会」なんていう、なんだかわからないタイトルをアップしている僕にお付き合い下さっているみなさん。本当にありがたいです。