これで変わる!あなたの英語力!読了

年頭に書籍の小冊子へ掲載する紹介文執筆の依頼がありました。それは1月末に出版された「これで変わる!あなたの英語力!」という立命館大学教授の伊東寿泰教授が書かれたご本でした。お受けするかどうかは読んでみて決めてくださいと、メールには書かれていたので、まずは読ませていただくことにしました。

僕的には英語ができない、話せない人にも良い本かと勝手に思い込んでしまっていたのですが、冒頭の基礎英語のポイント的な部分を読みながら、このままこの世界が深まっていったら到底乾燥なんて無理だと思ってしまい、早々に執筆をお断りすることにしました。

その後もご本のことが気になりつつも、積読家(汗)ですから、他の本たちから「読め読め」と迫られている感もありそのままにしてありました。

ところが先日ある英語教師の方の「英語は聴きたおすこと・・・」みたいな言葉が心に止まりました。そして改めて「これで変わる!あなたの英語力!」を読み直してみようと思い立ったのです。

当初僕が感想を書くことをギブアップした基礎英語的な部分は全体の1/3くらいで。その後は伊東教授の体験談を元にした、英語そのものへの興味を喚起する内容でした。そして全体を通して語られているのは言葉と文化ということかなと受け取りました。

いつか「英語を話せても話すことのない人は困る」というようなことを耳にしたことがあります。確かに言葉を覚えるのは何かを伝えたり理解したりという「何か」が肝なわけです。このご本では一口に英語といっても、それがアメリカ国内に限ったとしてもアクセントも含みも違うと教えています。言葉が言葉として成立するには文化が欠かせないわけです。

読了してみて感じたのは、基礎英語の大切な部分からスタートしつつも世界の文化への関心を高めること、そして自分自身の文化を知ることを教えてくれている本だなと思いました。

そして英語は「慣れ!」ということです。ここで冒頭の「英語は聴きたおすこと・・・」につながってきました。

実はこの「英語は聴きたおすこと・・・」というフレーズが頭に入ってから、外国映画を観るのがちょっと辛くなりました。それは英語を聴いて理解しようとしている自分が生まれたからです。問題は慣れるまでそうしていられるかですね。