おもしろ話(2)

06/24/2023

昨日のブログに『おもしろ話』を投稿したところ続けて欲しいという微妙な反応があったのでまた書いてみました。昨日フェイスブックには『おもしろ話』というよりも『あるある』に近いのでは、というコメントもいただきました。ということで『おもしろあるある』ですかね。

スウェーデンに一ヶ月滞在したことがありました。ある日差し歯の表の樹脂の部分が剥がれ落ちてしまいました。早速町の歯医者さんに連れて行ってもらったのですが、ことばのわからない病院がこんなに恐ろしいとはわかりませんでした。

もちろん僕の言ったことを通訳してくれる人がそばにいてくれましたが、お医者さんとその人同士で話している分量が多くて不安がつのりました。多分内容は「保険はあるの」とか「支払いはどうする」とか「どれくらいのレベルの修理をする」とかなどではなかったのかと思いますが、やがて座っている椅子の背が倒れて、意味不明のことばが飛び交う中治療が始まりました。それでも無事に修理が終わり、ひとまず良かったなと宿舎に帰りましたが、翌日また剥がれ落ちてしまいました(涙)。結局その後は瞬間接着剤で貼り付けたのだったと思います。

ちょうどスウェーデンは夏至を迎える頃でした。とにかく昼が長いんです。ある日のコンサートの予定が、午前、午後、夜、夜中の4回でした。そんな夜中でもみんな起きているので、いつ寝てるんだろうと思いましたが、けっこう昼のコンサートで寝てたりして微妙でした。すごかったのは夕方に森の木々を横から真っ赤な夕陽が照らしているままで時間が過ぎて、夕陽のまま朝になったことでした。

もうひとつスウェーデンでのことですが、一番重い罪を課せられた囚人が入っているというクムラの刑務所に歌いに行きました。会場は広大なグランドの一角でその日は少し風が吹いていました。歌い始めると囚人の一人が「ちょっと待ってな、いいものを持ってくるから」と言って自分の部屋に戻り靴下を持ってきてくれました。それはマイクに風の音が入らないようにするフードにするために持ってきてくれたんです。断るわけにもいかずそのまま靴下がぶら下がっているマイクで歌いました。その靴下が洗った後なのか、履いた後なのかが気になりました。

帰りに囚人の方々からお土産をいただいたのですが、それがこの刑務所に入って出たという証明書(もちろんギャグの)でした。そして「これを玄関に貼っておけば日本の〇〇組も怖くない」と言われました。

スウェーデンの帰りはデンマークのコペンハーゲンからのフライトだったので、コペンハーゲンまでは列車での移動となりました。まず駅に送ってもらうボルボが不調で青色吐息で駅に到着。乗った列車は号車によって行き先がデンマークだったりパリだったりドイツだったりと、乗り間違えたら大変なことになる列車でした。しかも車内では日本のように音楽が鳴ってのアナウンスはなく、時々車掌さんが「モゴモゴ」言いながら通りすぎてゆくだけでした。とにかくそれを聴き漏らさないようにしないようにと緊張感満載の列車の旅でした。でも途中フェリーに乗って海峡を渡ったのはちょっとゴージャスな気分になりましたよ。

今日はこれくらいにしておきます。最初に『おもしろあるある』と書きましたが、今日の方があるある感は少なかったですね。