機内安全ビデオ
高松からの戻りはANAでした。離陸前に緊急避難の方法などを伝える機内安全ビデオが流れた時、僕は小説を読んでいたにも関わらず、反射的にその動画に目をやりました。何故そんな反射的な動きをしたかと言うと、ビデオの始めの音楽が超和風だったからです。
観るとビデオは歌舞伎仕立てになっていました。歌舞伎役者がシートベルトを締めたり、テーブルを戻したり、そして非常時の脱出スロープでの避難は浮世絵仕立てになっていました。
普段、機内安全ビデオを必ず観るようにとのアナウンスはあるものの、内容が大体わかるので、ついついチラ観だけする事が多かったのですが、この歌舞伎仕立てにはやられました。そして観たからわかって驚いたのは、脱出時には撮影をしないようにと言うことでした。ありそうですよね。
これまでの機内安全ビデオの役割は、それまでキャビンアテンダントの皆さんが実演していたものの肩代わりでしたが、おそらく観る人は少なかったことでしょう。僕はこの歌舞伎仕立てビデオをクリエートした制作チームに脱帽しました。だってビデオを最後まで観た上に、ブログにまで書いているんですから。
なかなか自分の思い通りに人が動いてくれない、反応してくれないことってあるものですが、この歌舞伎スタイルを参考にしたら良いかもしれないですね。レッスンのテキストを浮世絵仕立てにしたりしてw。