誰かがやってくれるんではないよ

今日にも緊急事態宣言が解除されるかも知れないというニュースを聞きました。昨日東京都の感染者数がまた2桁になったので多少の影響は出るのでしょうが、解除になる可能性が高いようです。

これまで総理や知事の方々から「皆さんに自粛を願いする」という言葉を聞いた時に僅かな違和感を感じていました。ウイルス感染はひとりひとりの問題なんだから国や地方自治体がお願いをする、ということではないのではなかろうかという違和感です。

しかし今回の感染拡大の要因は個人個人の問題というよりは、新型ウイルスが発生後の政府の対応に問題があったことは否めないでしょうから、お願いをするのは政策の不手際に対してのお詫びも込めている、と受け取れば理解することができます。

ただこのお願いに潜んでいる問題は、私たちひとりひとりが自分を被害者の立ち位置に置いてしまいかねないということです。ニュースで見聞きした限りでは、緊急事態宣言が解除された地域では「やったー!乾杯!」的な空気もあったようです。その気持ちはわかりますが、ウイルスがいなくなったわけではないので、今後どうなっていくのかは僕たちの暮らし方次第ということになります。

マスクの配布、ソファーからのSNS発信、記者会見での様子等々、残念ながら僕の中では政府に対しての不信感が増えていくだけでした。その政府から緊急事態宣言解除と言われてもそれにどのような内容があるのかを考えておかないといけません。

コロナウイルスは平和な空気感におんぶに抱っこで暮らしてきた自分へ、これからは誰かがやってくれるんではないよ、と言っているようです。

日記

Posted by buchi