かなりヤバイ

PENTAX KP HD PENTAX-DA 20-40mm F2.8-4 ED Limited DC WR

先日のテーマトークお茶会以降、これまでなぜかあくせくしていた自分を反省してあくせくしない暮らしを心がけています。

考えてみるとあくせくは時間の余裕のあるなしの問題であるかとは思いますが、かなり心の持ち方でもあるなと思います。「24時間戦えますか」ではありませんが、第一線で仕事をされている方々は、為さなければならない仕事量に対して時間が足りないと感じられる方は多いかもしれません。

しかし反面心の慌ただしさが効率を失わせ、正確性や適格性を失わせていくようにも思います。そして気がつけばやり遂げることが最大の目標になってしまい、そのためには多少のことは犠牲になっても仕方がないというような乱暴な発想にも繋がりかねません。僕などは仕事の内容よりもいかに早く終えるかに気持ちが持っていかれて、内容が疎かになることもあります。こんな性格だからあくせくしないで生きようなんて考えるのでしょう。

あくせくも、時間が足りないも、よく考えるとどうしてそうなってしまっているのかがよくわかりません。人類の幸福を願ってスタートしたことでも、始めは良くても次第に道から外れてしまったなんていうことは多いのではないでしょうか。

そして組織を維持管理してゆくのは大変ですから、常に上を目指し、拡大を目指すようになりますよね。そして気がつけば「もうどうにも止まらない」状態ということでしょう。

昨今のコロナの感染拡大とオリンピック開催のチグハグぶりは、僕たちが選び取ってきたこの国の姿を表しているようにも思います。「24時間戦えますか」的な僕たちの精神性をちょっと見直さなければいけない時がきているのではないでしょうか。

こんなことを言うと若い人たちから「痛い!」と言われそうです。「あんたたちおじさんがこういう世界にしたんだろう」と。

その通りです。舗装された道なんてあまりなかった時代に生まれ、テレビでプロレスがある日には近所の家で観せてもらった子供時代を過ごした僕たち。目先の豊かに浮かれてきた僕たち。「ジャパンアズナンバーワン!」なんて言って勘違いをした僕たち。やがて家を持つようになり車を持つようになってふと気がつけば「24時間戦え」という妙なことになっていました。

だらだらとごめんなさい。結局まずは自分の心の向きを修正して、今できることがあるのならば自分たちが失わせてきたものを再構築することに関与していかなければならないと思います。もう本当にかなりヤバイと思います。