Deep Sea 〜海よりも深く〜

04/25/2023

ー自分のために勝ち続けることが、誰かを傷つけるだけでなく、自分を歪めていることだと初めから知っていたのなら、少年は果たしてこの人生の戦いを戦えただろうか。ー

先日思いがけずシンガーソングライターの塩谷達也くんと出会う機会がありました。しばらく話し込んでいる時に「そうだ!」と言ってバッグから取り出したのがこの春にリリースしたCD「Deep Sea 〜海よりも深く〜」でした。「よかったら聴いて」とプレゼントしてくれたCDを今朝聴きました。

ジャケットを開きブックレットに目を通し聴いてみると、このCDは通常の音楽アルバムのコンセプトとはまったく異なっていて、それはギャラリーのような、美術館のような、結局「空間」のような独特の「世界」が繰り広げられていました。

どのような経緯でこのアルバム制作が始まったのかはわかりませんが、携わっているひとりひとりが、塩谷くんの曲なのか歌なのか生き様なのかにインスパイヤーされてひとつ思いになったんだろうかと想像させられました。

またその反対に携わっている皆さんが塩谷くんをインスパイヤーして塩谷くんが動かされたのかもしれません。彼にその辺を訊いたらおそらく両方だと答えるような気がします。

きっとお互いの関わりが静かにゆっくりと醸成される中で生み出されたのがこの作品なのだと思います。そしてそれは通常のミュージックCDの域を超えた新しいアートとして語りかけてきてくれます。

最初のー自分のために勝ち続けることが、誰かを傷つけるだけでなく、・・・」はブックレットに書かれた塩谷くんのことばです。僕もいろいろな、それなりの、理由で自分を飾りながら自分のために勝ち続けることに精一杯だったと思い返しました。そうまさに誰かを傷つけながらです。

「Deep Sea 〜海よりも深く〜」に込められた意味はすぐにわかるものではありませんが、このアルバムと一緒にどこかに旅に出てその意味に思いを馳せるのが似合っています。そして良い場所をみつけたらそこで良質の休息をとる。

CD-SHOPにはこのように紹介されています。

ゴスペルシンガー塩谷達也とワーシップ界で活躍するピアニスト佐々木潤のコラボレーションで贈る、癒しと回復のストーリーEP。 Chikara “Ricky” Hazamaによるサウンドメイクが深いあわれみの海に導く。 牧師画家、早矢仕“じょ〜じ”宗伯により描き下ろされたカバーアート。 主の愛を“じょ〜じブルー”ともいわれる独特の青を用いて存分に表現していく。 また、CDにはブックレットに塩谷の証しが小説として収録されている。 音楽と絵と小説のコラボレーションをお楽しみください。

はい充分楽しませてもらっています。ありがとう。そしてみなさんにおすすめです。

興味のあるかたはこちらからどうぞ。


日記, 音楽

Posted by buchi