普通というお化け
時々「普通」ってなん?と考えることがあります。一体「普通」ってどこにあるんだろう。食事にナイフとフォークを使う文化から見れば箸を使っての食事は奇異に見えただろうし、素手で食べるなんてもっての他と思えたかもしれません。
しかしバングラデシュに行った時に指で食べるマナーや食べ方を教えてもらいました。それを知ってからいろいろな人の食べ方をみると同じ指で食べるのでも色んな個性があることがわかってきました。そして指でたべると独特の美味しさがあることもわかりました。まあ日本でも寿司やおにぎりは手づかみだし、西洋でもサンドイッチなんかは手づかみですね。
さて話を「普通」に戻すと、それは多くの人たちがそうであるだろうというグループの呼び名かなと思います。あるいは「自分」を基準にして受け入れられる範囲のグループと言った方がより近いかもしれません。
そうして「普通」ということをあれやこれや考えていくと「普通」ってなんだ?と思えてきます。そしてこの「普通」が最近どんどん狭められてきて、どんどんそこから排除される人が増えてきているようにも思います。
なので僕は「普通」っていうのはお化けだと思っています。そんなものは実際にはないんだと思っています。なので「普通」ということば使わないように意識しています。たまに逆説的に使うことはありますが(汗)。