ギターというモノ/ギタリストというヒト

今年に入ってから3冊の本を読み終え現在4冊目にかかっていますが、僕の積読文庫にはまだまだ本が山積みになっています。汗

今年読んだのは若松英輔さんの詩に関する本と詩集と高田漣さんのこれです。

本の存在はFacebookの麻田浩さんのコメントで知ったのですが、タイトルを見たら買わないわけには、読まないわけにはいかないじゃあないですか。

音楽誌に連載していたコラムに相当加筆して出版されたようですが、読み始めてみるとミュージシャンの文章という感じのしない、どちらかというと学者の書く文章のようで、漣さんってこういう方なんだと再認識しました。

「漣さん」なんて親しそうに呼ぶのにはとても薄いのですが理由があるんです。お父様の高田渡さんとは何故かご縁をいただいてサポートでギターを弾かせてもらった経験がありますし、何度かお会いする機会もありました。

その中のひとつの吉祥寺で渡さんのご家族と僕たち夫婦と一緒におそばを食べに行ったことがあります。どうしてそんな展開になったのかは全く覚えていません。

その時にオーバーオールを着たお子さんが一緒だったのです。その子が漣さんです。大人になってからはいつぞやのハイドパークフェス(今年開催されますよ)の楽屋ですれ違ったくらいで特に言葉を交わしたわけではありませんでした。

漣さんによると、渡さんと親しいと言っている人は各地にたくさんいらっしゃるとのことで、なんか自分がそういう中の一人かもしれないと思うと恥ずかしい気持ちもします。

ところでこの本はギター好き特にURCレコード系のミュージシャンが好きな方だったら一読の価値は大いにあると思います。僕もこの本に触発されて久しぶりに幾つかのアルバムを聴きなおしています。

また本文の下にはこれまたすごい量の解説や注釈があって、これだけでも1冊の本になるんじゃないかというほどです。今度解説と注釈だけ読んでみようと思っています。

ひとことで言うと漣さんは「ギタリストにしておくのはもったいない」と言いたくなる感じのミュージシャンです。もはや完全に研究家です。相当拘って調べないと到底書けない内容なので、どれだけ研究室?に籠もって調べたんだろうかと驚かせられます。

読み終えてみればまた少しギターが好きになったような気がします。

もちろんミュージシャンとしても優れた感性の持ち主です。最新アルバムを聴きつつ・・・。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ホームページのURLが変わりました。新しいURLは以下の通りです。
ホームページ https://makotobox.net
ショップ   https://shop.makotobox.com