恋から愛

今回の沖縄への旅にはカメラを持って行きました。一応動画を撮る時用のシューティンググリップまで持ったんですが、なんと1カットも写真を撮らず、もちろん動画も撮らずじまいでした。もちろん時間がなかったということがありますが、それでもカメラに夢中になっていた頃ならば撮っていたはずです。写真は1カット撮ると続けて撮りだすものです。頭が写真モードになるとでもいうのでしょうか。

ある意味これは写真を撮ることが趣味じゃなくなったということもあるかもしれないんです。そもそもこのカメラを買った目的が動画撮影ですし、さらに言えば動画の撮影に元々興味を持っていなかったので、道具として手に入れたというわけです。道具は良いものじゃないとかえって邪魔になりますから、道具としてとても良いカメラを手に入れたと満足しています。

これはギターにも当てはまります。マニアはそれを手に入れたらきっと山の向こうから幸せがやってくると思って無理をしても手に入れるわけですが、道具はしっかりと機能してくれれば良いのです。優秀な機能にプラス見た目や雰囲気が良ければ言うことがありません。

ちょっとクールな言い方に感じられたかもしれませんが、そうした道具に愛情を持っていないわけではありません。憧れていたものからかけがえのないものに変わったということだと思います。無茶苦茶な言い方をすれば恋から愛でしょうか。

なので今回何も撮らなかったけれどもカバンに忍ばせて行ったことに後悔はしていません。何か逃せない光景に遭遇すれば取り出したに違いないからです。と・・・、持って行ったのに使わなかった言い訳をもっともらしくしている僕でした。