パンクフォーク
ピーター・ポール&マリーのソロレコーディングスというアルバムを聴きながらとても良い気づきが与えられています。このアルバムは3人がそれぞれソロレコーディングをしたアルバム3作品をひとつにしたものなので、まだ聴き終えていませんが。
今は2人目のポールさんを聴き始めました。僕はポールさんはこの3人の中で1番ロックな感じを持っているように思います。この感じがPPMを他のフォークグループとの違いを顕著にしていたのだと思います。
3人だとこのロック感が相乗効果で良いのですが、ソロになると本来ロックではない人というのか、ちょっと頑張っているなあ・・・、と言う感じを受けてしまいました。ポールさんファンの方すみません。
そしてこのちょっと頑張っている感じというのが僕にも当てはまるように思ったんです。元々はフォークシンガー・・・、というのも怪しい僕ですが。ただのギター好きからスタートしているわけですからね。
それがフォークが好きになり、その後S&GやCSNY、ジェイムステイラー、そしてザ・バンド等々のアメリカンロック、正確にはカントリーロックでしょうか、が好きになりその要素を取り込んできました。日本のアーティストでは五つの赤い風船、小坂忠、ハッピーエンド等々に影響を受けました。
デビューの時にはニューミュージックというジャンルでのデビューでしたから、こうした音楽がミックスした故のことなのかなと思います。
さてポールさんを聴いて何を思ったのかというとシャウトはして欲しくないなあ・・・、と言うことでした。別にシンガーがどう歌おうが自由ですが、聴き手が持っているイメージからするとそんな感じがするんですね。
そしてそれは岩渕お前もだぞ!との声が聞こえたんです。もちろん僕はシャウトなんてしないしできませんが、時々もっとロックな方が良いんじゃないかとか考えたりすることがあるんです。
そして結局ああだこうだ考えていると自分がわからなくなります。
アーティストは自分の世界が表現されくると、その個人がひとつのジャンルになります。ジェイムステイラーなんかが良い例です、彼はジャンルで言うとジェイムステイラーというジャンルだと思うわけです。
なので僕もどれだけの価値を持つかは分かりませんがー岩渕まことーというジャンルなんだと言うことにして、好きなことをこれまで通りにやっていくことなんだと思います。もう憧れの誰かみたいにはしなくても良いですよね。いやもはやできないでしょう。あ!そういえば若い頃にある音楽関係者の方から「岩渕はパンクフォークだよ」と言われたことがありました。どうでしょうか?ありゃまた話題がもどっちゃったかな。