美意識

先日から家の補修のために職人さんが入ってくださっていますが、その仕事ぶりを見て教えられています。

作業はひとりで行うのですから手をぬけば抜けますし、ましてこちらは素人ですから手を抜かれていることすらわからないのですが、見えないところでひたすらベストを尽くして作業しておられることに感心しました。そういえば歌声ペトラにこんな曲がありました。

時々側で作業を見させてもらったんですが、例えばミリ単位の微妙な箇所では僕から見たらもうOKな感じでも、何度も微調整しながら追い込んで行きます。そして最終的には思わず拍手をしたくなるような出来栄えということになります。工期もあるので丁寧であれば良いというものでもないので、その塩梅はなかなか難しいと思います。

責任者の方に、丁寧に仕事をしてもらっている感謝をお伝えしたら、それは職人の美意識なんですよとおっしゃっていました。なるほどと思いました。美意識ならば、これぐらいでいいや!ということは無くなります。納得するところまでは追い込んで行くことになります。

さらに責任者の方は、職人さんは仕上がりの見た目だけを考えているわけではなく、数年後に問題が出てこないことを念頭に仕事をしているとおっしゃっていました。

そう言われてみれば確かにそうですよね。いくら見た目が良くても1年もしたらまた補修なんていうのでは職人さんとしては失格ということになるかもしれません。これもまた美意識に通じるところがありますね。

美意識という美しさということに考えが行きがちですが、仕事の速さ、確かさ、仕上がり、堅牢さ、手順、等々に関わることだと思います。何を美しいと思うかですね。

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