歌う旅人#2

昨日は小坂忠さんとのデュオアルバム「歌う旅人」を紹介しましたが、改めて聴いているうちに色々なことが思い出されてきました。なので今日も続きを書かせてください。

まずはこんなメンバーによって録音されました。

1985年 ミクタムレコード
Arrangement by 久米大作

Musicians
小坂忠/岩渕まこと/久米大作/市原康
久米小百合/小林靖弘/柳瀬洋
Steave Fox/Michale Sahlstrom
Zawmar Strings Quartet

レコーディングは練馬のユーフォニックスタジオで行われましたが、レコーディング中に日航機の墜落事故のニュースが飛び込んできたことを忘れることができません。

エンジニアは今井年春さんで、現在はマニアックな音響機材を作っていらっしゃるようです。当時からこだわりのレコーディングをしてくださって録り音が完成しました。

先ほど久米小百合さんに「歌う旅人」を聴いていたら色々思い出しちゃいました・・・、と伝えたところ、レコーディングの前に山梨の桃源郷みたいなところで合宿をしたよねえ・・・、と返ってきました。それを聞いて僕の記憶がつながりました。あの合宿はこのレコーディングのためだったんだと。現在ではトランペッターとして活躍している市原ひかりちゃんが2歳くらいでロスへも一緒に行ったようです。

ロスへはハワイ経由だったのですが、ハワイではYWAMというクリスチャン団体の施設に泊めてもらいました。ベースのスティーブさんと僕が同室で・・・、それは良いのですがベッドがひとつしかなくて、真ん中にシーツを細長く丸めて境界線を引いて寝たことを思い出しました。とにかく楽しい仲間とのドタバタツアーでした。

ロスではカルバリーチャペルというグループのいくつかの教会でコンサートをさせてもらったような記憶があります。ビルさんのスタジオではビルさんの肩をもんでみたり、ビルさんに「日本の心はタクアンだ」などという訳のわからないことを教えたり・・・。あの時は若くて、ちょっとバカで、エネルギーが溢れていたなと思います。

収録曲です。

君を愛して
風はどこから
イエスは光
だからこの道を
喜びの季節
恵の雨
ノック
いつまでも
主の愛
歌う旅人

普通はアルバムの中に1、2曲良い曲があれば良い方・・・、なんて言ったりしますが、このアルバムは全部良い曲です。自画自賛しているわけではありますが、このアルバムを作っていたあの頃の自分たちへ、未来の僕からの賛辞と言うところでしょうか。

本当に良い時代でした。良い出会い、良い仲間に囲まれてここまできました。最初の画像からアップルミュージックへリンクしていますのでお聴きいただけたらい嬉しいです。