バンブーロッド師匠
フライフィッシングをしている、特に渓流系ならば、誰もが1本は欲しいと思っているのがバンブーロッドです。
昨年、あるコンサートでバンブーロッドのビルダーの方とお会いしました。ふたことみことことばを交わしましたが、当然釣り人としても歴史をお持ちのはずですから、何気ない一言に深みがあって「おう!」っと思わさせられました。
いつからかその方をバンブーロッド師匠とお呼びするようになったのですが、その師匠がご夫妻で投げ銭ライブにお出かけくださいました。
帰り際に「実はバンブーロッドには触れたこともないんですよ」と言うと、「今車に積んであるので触ってみますか?」とお誘いいただきました。そして初めてのバンブーロッドを握らせてもらいました。
それは手作り感があってとても魅力的なロッドでした。さらに僕だけに聴こえるような声で、「竹は生きているんですよ」とおっしゃいました。この生きている、は殺し文句ですよね。
喉元まで「カイマス!」のことばがマグマのように噴出してきましたが、なんとか押しとどめることができました。そんな僕を見て師匠は「今の竿が折れたら作れば良いですよ」と・・・。「でも、竿が折れるってまずないですよね」と僕。「うん、まあ、うふふふ」と師匠。
やっぱりバンブーロッド師匠だ。