人生初の『北上夜曲』

今週の水曜日、3月11日は宮城県の山元町で復興支援コンサートの予定でしたが、コンサートは新型肺炎の影響を考慮して中止となりました。山元町は初めて伺う町だったのでとても残念です。

ぽっかりと空いた時間に2011年にリリースしたCD『北上夜曲』から続けてアップロードをすることにしました。まず今日は『北上夜曲』です。

東日本大震災の時に私は自宅に居ました。ちょうどブギーの散歩から帰ってきたところで、玄関先でブギーの足を拭いていたと思います。突然これまで体験したことのない揺れが襲ってきましたので、家の中にいる母と妻を外に呼び出して家の外で揺れが収まるのを待っていました。電線がゆっくりと揺れていたことを思い出します。

5分ぐらいは揺れていたように思うのですが、実際にはどれくらいだったのでしょうか。揺れが収まってから家に入りテレビをつけてみると震源は宮城県沖とのこと、そして間も無くあの津波の映像が目に飛び込んできました。その後我が家の辺りは計画停電となり、停電になる度に暖房器具が使えず、台所のガスコンロを燃やして暖をとっていました。

震災後の数日は何も手に付きませんでした。そんな中で記憶の奥から聴こえてきたのが『北上夜曲』のメロディーだったのです。この曲は北上川の流域で生まれ育った母が良く歌っていたのでした。

シンガーの久米小百合さんから促されるように、東北応援団 LOVE EASTという支援団体を立ち上げ、4月に初めて宮城県に伺いました。今回動画を編集するにあたって迷ったのですが、その時の画像も加えました。

そして牡鹿半島の泊浜の避難所へ100枚の畳を届けるお手伝いをした後で、区長さんから「あんだは歌うたいだって聞いたんだけど、何か歌ってもらえないですか」と言われました。そこでポケットに忍ばせていた『北上夜曲』の歌詞を引っ張り出してみなさんと一緒に歌いました。それが私の人前で歌った人生初の『北上夜曲』となったのです。

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Posted by buchi