アニマル・ウェルフェア

最近ある友人がきっかけで食肉と動物虐待に関して意識するようになりました。以前ペットのブリーダーや販売業者の中には繁殖や飼育や管理の方法が動物虐待にあたるということは聞いたことがありましたが、普段自分が食している肉や乳製品や玉子等に関しては飼育方法の問題点等を耳にしたことはありましたが、あまり関心を寄せてきませんでした。

今回その友人をきっかけに日本の畜産と動物虐待で検索してみたら、まさに虐待以外の何物でもないという情報が溢れていました。詳しくは書きませんがそれらの現実を知ったらば一般に売られている動物由来の物を買うのはどうなんだろう?という思いがしてきました。その友人は「元々僕は肉が好きだから困っちゃうんだよ」と言っていましたが、僕も全く同じです(汗)。

ということで全く動物由来のものを食べてはいけない、あるいは食べないことにするということではないのですが、まずは動物虐待に当たる大量生産させられたものを敬遠しみようかと思い始めました。

最初に思い浮かんだのはジビエでしたが、必ずしもジビエなら動物虐待に当たらないかというとそう簡単なことではないようですし、ジビエを食べるのはちょっと敷居が高い感じにもなります。特に妻にとっては。

そしていろいろ調べている内にこんなサイトに出会いました。

これはアニマル・ウェルフェア・フード・コミュニティと言って、世界の家畜福祉の原則となっている『5つの自由 Five Freedoms』を実現させる畜産のことだそうです。

こちらはサイトからの引用です。

1「飢えと渇きからの自由」(健康と活力の為に必要な新鮮な水と飼料の給与)
2「不快からの自由」(畜舎や快適な休息場などの適切な飼育環境の整備)
3「痛み、傷、病気からの自由」(予防あるいは救急診察および救急処置)
4「正常行動発現の自由」(十分な空間、適切な施設、同種の仲間の存在)
5「恐怖や悲しみからの自由」(心理的な苦しみを避ける飼育環境の確保及び適切な待遇)

これが家畜福祉の原則という事ですが、現在僕たちが食べている動物由来の物はこれに反しているものが多いようです。しかし「動物福祉はいいけれども、そういう物は高くてとてもじゃないけれども食べられない」との声が聞こえてくるようですが、これに関してはいつの間にか全ての物に適正価格という感覚を失いつつある自分たちの問題でもあります。

様々な商品が少しでも生産コストを下げるために生産拠点を海外へ移し、国内ではより安い物を求める消費者相手に負の価格競争となっているわけですが、その結果自分たちの仕事がどんどん海外へ移ってしまい、給料は上がらず、安い物安い物と追いかけざる終えなくなっています。これは悪循環ですよね。

もしも適正価格で品物を得ることにすれば多少なりとも現状の改善が見られるのではないでしょうか。単価が高ければ買う頻度を下げれば良いわけです。これから我が家では動物由来の食べ物が食卓にのぼる頻度がグッと下がることになるでしょう。果たしてどこまで長続きするかわかりませんがまずは試してみなければと思っています。

さて自分が今食べているお肉が何牧場でどんな風に育てられた動物のお肉だと知ると、まさに「命をいただいています」の「いただきます」という気持ちになることでしょう。いちいちそんな気持ちで食事をしたくないという気持ちにもなりますが、普通に売られている動物由来の出所を詳しく知れば、背後には程度の差こそあれ動物虐待が存在していて、逆に食べたくないという気持ちになります。

僕たちが安く手に入たいために家畜達はひとつの命であるということを蔑ろにされ、無理やり生まれさせられ殺されてゆくのです。パックされたお肉の背後には多かれ少なかれそういう現実があることは事実のようです。

 

 

日記

Posted by buchi