アリシアの森(30)世界かニッチか
今年は隅から隅までコロナの影響を受けて、多くの事柄が変化を余儀なくされてしまいました。その代表的なものの一つがオンラインでしょう。
クリスチャンの特徴のひとつは集うことです。教会の礼拝はその最たるものですし、お祈りの集い、学びの集い、語らいの集い、そしてコンサート等々の集いが日常的に計画されます。しかし今年多くの教会がそれらを制限せざるを得なくなりました、
そんな中で何かと負担がかかるオンラインでの集いを「世界に発信」ということばが励ましてくれていました。「世界に発信」それは事実です。しかし世界に発信はされていても世界が注目してくれているわけではありません。
それを音楽に引き寄せるとiTunesやSpotify等の音楽配信サービスも然りで、そこに使用料を払って楽曲を置いても、世界が注目してくれない限りDLされることはありません。
ビジネスシーンでは隙間や窪みという意味のニッチということばが使われます。ニッチをコトバンクではこう説明しています。
ニッチとは「隙間」の意味である。大企業がターゲットしないような小さな市場や、潜在的にはニーズがあるが、まだビジネスの対象として考えられていないような分野を意味する。大企業は収益が低いとの理由からニッチに手を出さないことが多いため、中小企業やベンチャービジネスが参入し、確固たる地位を築くことが可能な領域といわれている。ニッチを狙って、利益を上げようとする戦略を「ニッチ戦略」といい、戦略に成功し、ニッチでトップシェアをとった企業を「ニッチ・トップシェア企業」と呼ぶ。
日本クリスチャン人口は全人口の1%程度と言われています。まさにニッチなのです。
ところでニッチが単なるマイノリティーかと言いますとそんなことはありません。逆に潜在的なニーズを持っているコアな場所と言えるわけです。特にクリスチャン世界には信仰という揺るがないものがあるのですから尚更です。
まさにアリシアの森はニッチが生かされる森として存在したいと願っています。ではそれが単に内向きな思考なのかというとそんなことはありません。ニッチにニッチとしての力が溢れれば周囲に影響を及ばさないはずがありません。そしてそれが宣教の一端を担わせていただける、ということになって行くのなら、この森は周囲に命をもたらす森になり得ると考えています。
そんなこんなを思い巡らしながら、アリシアの森では楽曲のDL販売を視野に入れて準備をしています。ニッチな場所での試みですが、おそらくiTunesやSpotifyに置くよりもD Lされる可能性は大きいのではないかと思っています。まずは僕自身がテストケースとしてアリシアの森からのDL販売をしてみようと思っていますのでよろしくお願いします。またDL販売に興味がある方はarisiafamily@gmail.comまでお問いあわせください。
アリシアの森は明日グランドオープンをいたします。約半年でここまでたどり着けたことは感慨深いものがあります。今日はそのための最終メンテのためサイトにアクセスができなくなりますのでご注意ください。
それでは明日からニッチなアリシアの森をよろしくお願いします。