僕たちの暮らしから美しく

先日のアリシアの森『テーマトークお茶会』でのこと。参加者のお一人がしばらく画面から消えていました。戻っていらっしゃってから消えた経緯を伺うと、なんとその辺を掃除していたとのことでした。

『テーマトークお茶会』のテーマは『クリスチャンとアート』ですが、それはアート作品の作り方講座ではなく、クリスチャンの生き方にも関わる『美』についての学びと語らいです。

聖書の創世記で神様が「はなはだ良かった」とおっしゃったこの世界。それを人間に支配せよとおっしゃった神様。この支配せよがちょっと曲者で、この世界を人間の思い通りにして良いと受け取りかねない面がありますが、聖書では「神は愛」なのですから、人間の思い通りにして良いは当てはまりません。

逆に神様が「はなはだ良かった」という世界を取り戻すために尽力せよということでしょう。どこから取り戻すのかと言えばご存知アダムとエバに始まった罪の問題です。罪と言うと人間の内面にスポットを当てがちですが、この世界全体が傷ついてしまったというところを外してはいけません。

創世記にこんなみことばがあります。

“また、人に仰せられた。「あなたが、妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、土地は、あなたのゆえにのろわれてしまった。あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。”創世記 3章17節

傷ついた世界をケアすることがクリスチャンの大切な務めのひとつであることは間違いがないでしょう。

『テーマトーク』お茶会第2回目のタイトルは『スタジオの外で』でした。スタジオの外というのはアーティストだけではないという意味が込められています。

第1回目から共通したポイントはこんな感じです。
1はなはだ良かった=美しいという意味がある。
2人間はアーティストである神に似せて作られたので人は美しいものを求め生み出してゆく。
3神は私たちをアーティストとして作られた。

部屋の掃除から始まって次第に大層なことになっておりますが、2回の『テーマトークお茶会』を通して、僕自身も美しく生きることを忘れてはいけないと思いました。掃除をされた方は「掃除と呼ばないでください。これもアートです」とおっしゃっていました。これは本当ですね。

僕たちの暮らしから美しく。いいじゃあないですかあ。