BOSE 101とTANNOY CPA-5
先日からモニターに使うスモールスピーカーのことが気になっていました。なので小型スピーカーのレビューを見たり、エンジニアの皆さんのモニターに関する考え方などなどを参考にしつつ、自分がスモールスピーカーという位置付けで使っているふたつのスピーカーのレビューも調べてみました。
僕が使っているスピーカーのひとつは誰でも1度は見たことがあると思われるBOSEの101です。ライブのモニターではもちろんですが、お店の天井近くに設置されているのを見かけるのではないかと思います。
もうひとつはTANNOYのCPA-5という機種です。どちらもいつ手に入れたのか思い出せないくらい昔から使っているものです。
改めて調べてみると101の特徴のひとつは高域をカットしていることのようです。理由はお店で聴こえている音楽にお客さんが意識を向けすぎないようにということのようです。BGM用にチューニングしてあるわけです。
TANNOYの方はクセのある音だとの評価が多いようです。確かに中域に独特の押し出しがあります。しかしそれがクラシック、特にオーケストラを聴くと良い塩梅に聴こえてきます。煌びやかな感じがします。
実はこれまでこのスピーカー達を耳よりも上の位置に置いていました。それはコンピューターのモニターを横にふたつ並べている関係で上に上げるしかなかったからです。しかし昨日ふとセッティングを工夫してスピーカーを耳の高さに持ってこれないだろうかと考えました。そして昨日はそれを実行に移しました。
試行錯誤しながら作業を進めている内にたどり着いたのが当初は考えていなかった、モニターを上下に並べる配置でした。棚板なんかが手作り感満載でカッコ良いという感じではありませんが、手前からMIDIキーボード(前後に出し入れできます)そしてキーボードやフィジカルコントローラーやマイクプリ、安価なCDラジカセ(これでも音が聴けます)そして真ん中にiMac、その向こう側の上にサブモニター、そしてその左右にTANNOYのスピーカーが並んでいます。
写真には写っていませんがこの右側にiPadが拡張モニターとしてセッティングしてあります。さらにBOSEのスピーカーは机の左端と右側の方に適当に置くことにしました。
さて実際に音を出してみるとTANNOYの特性がさらに強調された感じの音になりました。やはり耳の高さかどうかでかなり違いますね。例えスピーカーに角度を付けて耳の方に向けていたとしてもです。当たり前ですが水平で合っているのが良いですね。
ところでこのTANNOYの音は長時間聴いているのは疲れるので、これから打ち込みで音を出す時には適当に置いた101を使うのもありだと強く思っています。長時間聴いていても耳が疲れないというのも恐るべしです。
これから実際にレコーディング作業をしてみないとわかりませんが、このTANNOYで良い音になればけっこう他のシステムで聴いても良い音なのかもしれません。これからの作業にちょっとアクセントが付いてちょっと楽しみになりました。もちろんメインスピーカーとして例のヤマハもあるので、これで3つのスピーカーの使い分けができたようです。