教会音楽講習会

7月20日から22日まで東京基督教大学(TCU)に於いて第51回 夏期教会音楽講習会が開催されます。僕がTCUの非常勤講師としてギターとウクレレを教えるようになって今年で11年目を迎えます。教会音楽講習会でもレッスンその他に関わらせてもらうようになってから10年になるようです。

TCUのレッスンでポピュラー系のレッスンは僕のギター&ウクレレだけです。もちろんクラシックの立場からポピュラーへの橋渡しとなるレッスンもありますが、全くのポピュラー系となると僕しかいない訳です。そういう意味では僕を講師に選んでくださったことはTCU的には大きなことだったのではないかと思っています。

それまでもクラシックのミュージシャンの方々との交流はありましたが、講習会のクラシック系の方が多い中で、ある時はPAの講義をしたり、講習会オリジナルの編曲が施された「GOD BLESS YOU」や「沈黙の中に」の合唱指揮をしたりと自分にとっても初体験のことがありました。

特に印象に残っているのがPAの講義をした時のQ&Aのやり取りです。教会で讃美歌の伴奏をすることを奏楽と言いますが、クラシックとポピュラーでは奏楽者のスタンスが全然違うことがわかったんです。

クラシックの奏楽者は会衆の声を聴きながら歌を支えていくので、PAのモニター等で自分の音がしっかり聴こえていると会衆の声が聴こえなくなるという問題を抱えて葛藤していたことがわかりました。

逆にポピュラー系の奏楽者は会衆をリードするという意識で演奏しているので、互いの楽器の音がしっかり聴こえている方が良いわけです。

ポピュラー系の僕は後者の感覚だったわけですが、クラシックの奏楽者の声を初めて聴く機会に恵まれてとても教えられました。

そういう意味でこの音楽講習会はクラシック系とポピュラー系の方々の良い出会いの場でもあります。ポピュラー系の方々は「ちょっと固い感じ」と敬遠されるかもしれませんが、今は多くのことが分断されてゆく中で対話が必要とされる時代に差し掛かっています。クリスチャンミュージックの世界にジャンルを超えた出会いと、語らいと、学び合い、が生まれたら素晴らしいと思う私であります。

今年のテーマは「人生の四季の賛美)です詳細は下の画像をクリックしてご覧ください。