ギター以外はなんでも教えてくれる

昨日は東京キリスト教大学で今年度最初のレッスン日でした。多くの学生は1年間の受講が多いのですが、何人かは続けて受講しています。昨日は今年で3年目に入る受講生がこんなことを言っていました。それは「よく岩渕先生のレッスンはどんな感じなの?って訊かれるんだけど、ギター以外のことはなんでも教えてくれる・・・って答えている・・・・・」でした。

思わず笑ってしまいました。そう言えば以前「それ習ってない!」って何度か言われたことがあります。もちろん嫌な感じで言ってくるわけではありません。レッスンを通してそれを言える間柄になったと思ってくれているということだと理解しています。一応ですが、僕はギターのことを教えていないわけではありませんよ。汗

とは言え僕のレッスンを受講する人のギターを習得したいという目的が、ギターを弾きながら歌うことであることが多いんです。それは僕がギタリストではなくシンガーソングライターだからということと、キリスト教大学ですので、教会でギターが登場するのは歌の伴奏であることが多いからでしょう。

なので僕のレッスンはギター演奏の基本から、歌い方、簡単な音楽理論、作詞、作曲と多岐にわたります。それらをその人のニーズと力量に応じて教え分けているので、「ギター以外はいろいろ教えてくれる」はあながち間違ってはいないんです。

音楽に限って言っても個人から表現されるものはその人の持っているものです。それがたとえ貧しくても豊かでも良いとは思いますが、もうひとつ深さが必要です。深さというのは好奇心や探究心の成せる技かもしれません。貧しさの中で深く、豊かの中でも深く掘ってきた人は、上手い下手とは違うステージに立つことができるからです。なんだかわからないけどあの人の歌は心にくる・・・、というような演奏ができる可能性が出てくるということです。

「何を掘ればいいんですか・・・?」の答えはそれぞれの中にしかないかなあ・・・って「お前逃げるんかい!」

写真は今年の2月に撮ったレッスン教室の窓からです。