アクセルとブレーキ

昨日MAKOTO BOXチャンネルにアップした「Whiskey Drive」は日本コロムビアレコードから僕のデビューシングルとしてリリースした曲です。昨日の動画はデビュー前にピアニストの榊原光裕さんとのデュオで歌っている音源です。

アップするに当たって「Whiskey」の綴りを調べてみるとスコッチウイスキーは「Whisky」でアイルランドやアメリカのウイスキーは「Whiskey」と表記するようです。スコットランドとアイルランドの誇りに関係しているようです。一応曲のサウンドはアメリカ系かなと考え「Whiskey」にしてみました。みましたというのは元々はカタカナで表記していたからです。

さてこのデビューシングルの「ウイスキー・ドライブ」は放送禁止になってしまいました。飲酒運転を想起させるからという理由からです。今思えばそりゃあそうですよね。でももちろんそういう内容ではありません。でもそう聴こえるかもしれません。汗

レコードジャケットの僕は「あんた大丈夫?」って感じですね。でも誰かに似ているなと思ってたどり着いたのが、褒められてはにかんでいる僕の孫でした。24歳で右も左もわからないままデビューした内面がバッチリ出ていると思います。

ところでこのデビューと放送禁止みたいに、アクセルとブレーキを同時に踏む的なことが何度か起こったような気がします。そうして考えてみると自分の性格の中にもそれが潜んでいるようにも思います。だから時々バランスが良いと言われる(本当にたまにですよ)のかもしれませんし、自分自身では突き抜けることができないなと感じる理由かもしれません。

聖書に興味深い言葉があります。それは「良くなりたいか」です。これは38年もの間、病に苦しんできた人に対してイエスキリストがかけた言葉です。普通に考えれば酷い言い方ですよね。でもこれは深いと思います。

アクセルとブレーキに戻りますが、これはきっと僕が変化しようと決断すればもっと適切に踏めるようになるのかもしれません。でも多分僕は進むのも停まるのも怖いんだろうと思います。「進みたいのか?」「停まりたいのか?」という声が聴こえてきても多分僕は答えられないんでしょう。

そう両方同時に踏む自分に慣れていてそれが自分だと思っているからです。それが本来の自分かも知れないという余地を残しつつも、若い頃は「ウイスキー・ドライブ」でデビューすることを決めるという、アクセルを「ブン!」と踏んだ自分がいました。

と書いている文脈にもアクセルとブレーキを同時に踏もうとしている自分が見え隠れしていますよね。さあ僕はどうなりたいんでしょうね。もうならなくても良いか。笑