平均律ハーモニカ

これは音楽関係者ならばほぼどなたでも知っている、あるいはお世話になったことのあるSOUND HOUSEさんのサイトからのスクショです。

僕はここのところブルースハープと呼ばれる10ホールズハーモニカを吹いています。このハーモニカではベンドという音を鳴らすリード部分に負荷をかけて音程を上げ下げする奏法があるので、ハードに吹くハーピストだと1日でだめにしてにしまうこともあるそうです。

流石に僕の吹き方はそこまでいかないというか、そこまでできないので1日でだめになるということはありませんが、最近音が出なかったりするところが出てきたので、メインに使っているキーがCとLow-Fというハーモニカを買うことにしました。

僕が使っているのはSUZUKIのOLIVEというハーモニカです。実はこの10ホールズには純正律と平均律の2種類があるんですが、つい1年くらい前まではそのことを知りませんでした、これまでは一般的に使う純正律のタイプを使っていたのですが、和音は綺麗に出ますが、音階として聴くとこの音ちょっと低くない?と感じる音程がありました。これまでは得意の「まあそんなもんか」ということにしていたのですが、1年ほど前にハーモニカを選んでいる中で平均律にチューニングされているものがあることを知りました。それがこのOLIVEです。

純正律と平均律ってなんだ?という話ですが、ドミソの和音を気持ちよく響かせるのにはミが低めでソが高めが良いんです。ソに関してはあまり意識したことがありませんが、ミは確実にそうだと思います。なのでキー(調)が変わると違和感が出てきます。それは違う調のミは違う音ですからね。

それに対して平均律はオクターブを半音階数の12で割ったものなので、キー(調)が変化しても同じ感じで聴こえてきます。ピアノなどの鍵盤楽器、ギターなど音程に区切りをつけている楽器はいろいろなキーで弾くために平均律です。え!ヴァイオリンだってどのキーでも弾いているでしょうと思われると思いますが、実はヴァイオリンのように音程の区切りのない楽器は奏者がそれぞれのキーで微妙に音程を調整しながら和音を響かせています。特に弦楽器だけでの演奏はそうだと思います。ちょうど今ピアノ伴奏でのヴァイオリンを聴いていますが、この関係性も単純ではないだろうなあと思います。

長々とすみません。音楽のこういう話ってわかるようでわからないと思います。音楽をやっていたってわかりにくいところです。言いたかったことは予備のハーモニカを注文したのでひとまず安心したということでありました。