主婦は妻で僕は一応主人

2023年も過ぎようとしています。今年は大きな変化があった年でした。まず初めは年頭からアリシアの森のサイトリニューアルに手をつけたことです。これまでのソフトウエアWixからWordPressへの移行なのですが、単にデザインのリニューアルだけではなく、サイトシステムを根本から作り替えるという大掛かりなものです。そのために労してくださっているのがLampMateの上坂栄太さんです。アリシアの森にお金があれば大人数で迅速にリニューアルができるのですが、なんせまだまだそんな余裕のない森です。上坂さんがコツコツとサイトを仕上げてくれています。来年早々には一部オープン等も計画していますので、楽しみにしていてください。実はこれまでの会員の皆さんには再度リニューアルサイトで会員登録をしていただかなければならなくなるのですが、追ってその辺のこともお伝えしようと思っています。

次に変化させたことがあります。それは自分のコンサートにMAGという音響業者に入ってもらうようにしたことです。これまでずっと、何十年も音響業者さんに入ってもらうことをためらってきました。理由は多くの主催者が教会だからです。教会としてはゲストを招いてコンサートを開催するだけでも大変なのに、その上音響の費用がかかるとなると負担が大きすぎると思ったからです。ですからなるべく教会にある設備を使ったり、それもない時には自分の機材を車に積んで出かけることもありました。しかし自分で機材を持ち込むということは、歌と音響とをワンオペでするわけですから、その際の音響は拡声の域を出ることができない音響になってしまいます。

しかし今年はより良い音を聴いていただいて、コンサートらしいコンサートを味わっていただこうと心に決めました。もちろん予算の問題はついて回りますので、MAGに泣いてもらうことも多くありました。しかしMAGの鈴木社長が「岩渕さんのコンサートならばどこでも行きますから、気を遣わないで僕に言ってください」と言ってくれたこともあり、お願いすることに決めました。その結果今年はこれまでのコンサートとは違った良いレスポンスを沢山いただくことができました。ちゃんとした音響システムとエンジニアが入ると会場の音はもちろんですが、演奏者の演奏が違ってくるんです。単純に言えば演奏に集中することができて、抑揚その他を自由に表現することができるんです。音響設備が拡声レベルだと極端に言えば路上ライブをやっているような感じで、雑と言いますか大味な演奏しかできなくなることが多いんです。

そして秋以降の大きな変化は妻に病が見つかったということです。クリスマスまで二人で歌うコンサートの予定が続いていましたが、妻が歌うことが難しいとわかってからは、全てをソロコンサートに変えていただき、さらに宿泊をともなう遠方でのコンサートはお断りさせてもらうことにしました。そのために本当に多くの方々にご迷惑をおかけしました。

そしてコンサートの予定を終えた今は、妻のケアを最優先にして主夫をやっています。主夫とは主婦をもじった冗談ですが、妻にとっては嫌かもしれないなと最近思い始めました。主婦は妻で僕は一応主人ということで新しい年を迎えましょう。変化の多い年でしたが何年か後に実を結ぶきっかけの年となれば嬉しいです。

ブログを愛読してくださっている皆さん、そして今年出会った方々、本当にありがとうございました。多くの方々から、たくさんたくさん助けていただいた年となりました。